学部長 西山一朗教授(理学博士)による講演「充実した大学生活に向けて」
2013/06/10
「基礎ゼミⅠ」では、新入生に対して、大学での学習を始めるにあたって必要とされる心構えや技法を身につけ、予習・復習等の自学自習を効率よく行えるようにします。また、「読む・聞く・書く・話す」という基本的技能を習得することを目標とした、大学での学習の基礎を確立するための科目でもあります。第3回の授業(2013年4月25日)では、大学生活を送るにあたっての心構えを学ぶために、講演(1)では学科主任の川野誠子教授の話、講演(2)では学部長の西山一朗教授の話を聴き、それに対しての自分の考え・意見をまとめる課題が与えられました。以下では、西山教授の講演(2)の内容を紹介します。
充実した大学生活を送るために新入生の皆さんにまずお願いしたいのは、次のようなことです。
- しっかりと学習する
- 規則やマナーを守る
- 健康や安全に配慮する
- 図書館やパソコン室などの設備を使いこなす
まずは何といっても学生の本分である「学ぶ」ということを第一としていただきたいと思います。もちろん大学で学ぶためには規則やマナーを守り、皆が気持ちよく学べるように配慮することが必要です。また健康や安全にも十分な配慮を行い、事故やけがなどがないよう注意していただきたいと思います。図書館やパソコン室その他の施設を有効に利用することも、大学で学ぶための重要な手法となります。
講義や実験・実習などの正規の授業で学ぶことや、予習復習等を含めて自学自習することが「学ぶ」ことの基本となりますが、大学での学びはそれだけにとどまりません。先生方の日々の姿から学ぶことや、特に担任の先生との触れ合いの中で学ぶことも多々あると思います。また、学生同士の交流の中から学ぶことも多いはずです。ぜひ折に触れて先生方と話をしたり、学生間の交流も深めたりしてほしいと思います。そのためにも大学で行っている種々のイベントや行事に積極的に参加して、授業で学習する以外のこともたくさん学んでいただきたいと思います。例えば学燈会、摂心会(早朝坐禅会)、Komajoグッドスタート・プログラム、学内インターンシップ、ボランティア活動、りんどう祭(大学祭)なども、大切な学びの場となることでしょう。また、学科内で行っているスポーツ大会や地域の食育活動などにも積極的に参加して、様々なことを吸収していただきたいと願っています。
また、かなり先の話になりますが、将来皆さんには次の3つのことを特に頑張ってもらいたいと思います。
- 管理栄養士国家試験に合格する
- 希望に合った就職を実現する
- 管理栄養士・栄養士として職場で活躍する
せっかく管理栄養士養成課程に入学したのですから、ぜひ国家試験に合格するよう努力してください。またその資格を生かして病院や事業所等、皆さんが目指す職場に就職できるよう真剣に就職活動をしてください。そしてその職場で人々の健康の保持増進に寄与できるよう活躍してください。
これらの目標に向けて頑張ることは、管理栄養士免許の取得や希望どおりの就職の実現につながり、また、周囲から感謝されることともなり、結局すべて自分のためになります。大学のためにではなく、自分自身のためにぜひ頑張ってほしいと思います。そして自分のために努力することが、結果として駒沢女子大学の国家試験合格率や就職率を押し上げることとなり、さらには社会における駒沢女子大学の信頼を勝ち得ることにもつながります。皆さんが自分のために精一杯努力することによって、周囲の人から「駒沢女子出身の人は少し違うね」と言われるようになることを期待しています。これこそが、駒沢女子のブランドを築くことにほかならないと信じています。私たち教員もできる限り皆さんをサポートしますので、ぜひ私たちと皆で駒沢女子のブランドを築きあげましょう。
<学生の感想の一部を紹介します>
- 西山先生の講演では、大学で学ぶべきことや健康栄養学科の今のランクについてお話ししてくださいました。まずはしっかりと学習し、知識や技術を身につけ、管理栄養士として大切な実践力・コミュニケーション能力を4年間で習得しようと思います。また、学内・学外のいろいろな活動や行事に積極的に参加したいです。駒沢女子のブランドが築けるようみんなで頑張っていきたいです。
- 西山先生のお話は、私にとってとてもモチベーションを上げるきっかけとなりました。学生である私たちが管理栄養士の試験に合格するために必死になることは当たり前ですが、先生も学校のためにと、とても熱心にお話されており、私も駒女のブランド力向上のため、そしてなにより自分のために、この先生方と一緒に頑張りたいと思いました。
- 西山先生の話を聞いて、将来管理栄養士として働くための疑似体験をすることができるイベントがあることを知り、参加したいと思いました。私は人前で話すのが苦手なため、人前で話すイベントなどに参加して、実践力やコミュニケーション能力をつけたいと思いました。
- 大学では、先生からはもちろん、先輩や友人からも様々なことを学びます。また、大学行事や課外活動、食育イベントにも積極的に参加することで、実践力やコミュニケーション力もつきます。将来自分が進むべき道を探すためにも重要なことだと思います。そして、この健康栄養学科のランクを上げていくためには、「管理栄養士国家試験合格率」、「就職先と就職率」、「卒業後の職場での評価」がポイントになってきます。これらを目標に頑張ることは、すべて自分のためになります。自分のために駒沢女子のブランドを築き上げます。西山先生が強調された「自分のために」ということを忘れずに、積極的に自分から行動し、勉強に取り組んでいきたいと思いました。
この新たに始まった4年間、悔いのないように努力し、楽しく有意義な、充実した大学生活を送っていきたいと思っています。 - 西山先生のお話では、大学で実施されているプログラムや学内インターンシップについて内容を知ることができ、興味をもちました。駒沢女子のランクについてもあまりはっきりとは理解していなかったので、改めて知りました。駒沢女子のブランドをさらに築き上げるためにも、4年間努力していこうと思いました。今日聞いた話や思ったことを忘れずに、卒業までの間しっかりと学び、様々なことを吸収し大きく成長していきたいです。