駒沢女子大学・人間健康学部 第一回 卒業式

祝辞 学科主任 川野誠子
Seiko Kawano MD.PhD.

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本日は、駒沢女子大学・健康栄養学科の卒業式にご来席くださいまして、ありがとうございました。
お嬢様方の晴れの日を、祝っていただきまして、私ども教員一同、感謝申し上げます。

晴れて卒業式を迎えられた皆様は、健康栄養学科の第一回卒業生として、新しい歴史を駒沢女子大学に築いてくださいました。

思い起こせば、4年前、新しく設立された本学科へ入学されました時は、おそらく、期待と希望というよりは、むしろ、ある種の不安を抱いておられたのではないかと推測いたします。

一期生ということで、先輩もいない、同級生も定員割れ、また、どんな先生たちがいるのかしら?どのような教育をするのかしら?などと、不安は尽きなかったことでしょう。

私たち教員は、

という強い信念と、情熱を持っておりました。

初めてお会いした、入学式では、殆どの皆様が、黒いスーツを着ておられ、顔も緊張して瞳の奥には不安が一杯のようで、重苦しい雰囲気が漂っていたことを覚えております。

そして、4年の月日を経て、今、なんと、ここには、咲き誇る花のように美しい皆さまがいらっしゃるではございませんか。誠に、感激の極みでございます。

大学での4年間の生活を振り返って、色々な思いが甦ることでしょう。

一方、学業では、たくさんの宿題や、課題。国家試験の勉強。いやいやながら勉強したことも。
そんな日々の積み重ねも、いつの日か、きっと懐かしい思い出となると私たちは信じております。

10年先、20年先、もっと、もっと時間が経って、初めて解る真実もあるかと思います。
そんな時、この駒女で学び、過ごした日々が、あなたにとりまして、心温かい思い出となって、懐かしむことが出来ればと、願うばかりでございます。

皆様の母校はここです。何時でも、戻ってきてください。帰ってきてください。
笑顔の時も、苦難に出会った時も、ここは皆様を温かく受け入れる、あなたの母校です。

私たちは、皆様が誇りです。
一緒に駒沢女子大学・人間健康学部・健康栄養学科を作った同志でございますもの。
皆様の努力を今後、後輩や次の世代に繋げて行くように、我々教員はこれからも頑張って参ります。どうか、皆様も一期生として、お力をお貸しくださいませ。一緒に努力していただきたいと思います。

人生には出会いと別れがあります。
皆様との出会いは、私たち教員にとっては、大変幸せな出会いでした。
そして、皆さまは、今日で大学生活とお別れですが、決して悲しい別れではありません。
明日からの新しい人生を迎える、希望に満ちたお別れです。

どうぞ、これからの日々を、人間として強く、また美しい女性にますます成長されますことをお祈り申し上げます。

くれぐれもご自身を大切に過ごしてくださいませ。
「卒業おめでとう」という言葉と一緒に「4年間、ご一緒に過ごすことが出来ましたこと、感謝申し上げます」。本当にありがとうございました。

平成25年3月25日

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