卒業研究の成果を第10回日本在宅静脈経腸栄養研究会学術集会で発表しました
2013/10/11
健康栄養学科4年の高橋真和さんが、田中弥生准教授の指導の下で行ってきた卒業研究の成果を、日本在宅静脈経腸栄養研究会で報告しました。詳細は以下のとおりです。
S認知症高齢者グループホームにおける栄養評価の検討
高橋真和1 中村育子2 田中弥生1
(1駒沢女子大学人間健康学部健康栄養学科 2医療法人社団福寿会 福岡クリニック)
第10回日本在宅静脈経腸栄養研究会学術集会
平成25年10月5日(土)
渋谷エクセルホテル東急(東京)
現在日本では、65歳以上の高齢者人口が総人口の25%に達しており、日常生活において支援や介護が必要な高齢者も数多く存在するにもかかわらず、病床数は不足している。そのため在宅医療の重要性が高まっているが、在宅療養者の栄養評価はこれまで十分には行われていないのが現状である。本研究では、在宅医療現場の一つである認知症高齢者グループホームの入所者を対象とした栄養評価を実施し、その栄養状態についての検討を行った。
調査の結果、入所者では一般高齢者と比較して、MNA-SF(Mini Nutritional Assessment-Short Form)により評価した栄養状態、食事摂取量ならびに血清アルブミン値がいずれも有意に低値を示すことが明らかとなった。この結果より、在宅療養者においては一般高齢者よりも低栄養のリスクが高いことが示唆され、在宅療養者の栄養状態の改善が必務であると考えられた。
学生の感想
研究会での発表は初めてでとても緊張しましたが、なんとか練習どおりに報告を行うことができました。質問にも適切に答えることができ、少し自信がつきました。発表の後はシンポジウムにも参加し、在宅医療における管理栄養士、医師、看護師やケアマネージャーなどの多職種連携の重要さを再認識することができました。大学での学びを発展させ、また見聞を広めるためにも、この研究会は大変意義深いものでした。この経験を卒業後の管理栄養士業務にも役立てていきたいと思います。(高橋真和)