キウイフルーツの新品種「東京ゴールド」
2015/11/09
日常生活の中でちょっと気になる健康の話や、栄養に関する話題や知識を取り上げました。また健康に良い料理のレシピなどを紹介します。
西山一朗(理学博士)
今年も11月を迎え、国産キウイフルーツの販売が始まるころとなりました。国産キウイフルーツといえば、最も一般的な「ヘイワード」や果肉に赤色色素が入る「レインボーレッド」、愛媛県や佐賀県で栽培されている「ゼスプリ・ゴールド」などが挙げられますが、最近、ニューフェイスが登場しました。その名は「東京ゴールド」です。名前が示すとおり、東京で作出された品種です。
果実の外観は逆水滴型で、先端が突き出した特徴的な形をしています。果実表面の毛は少なく、果肉色はやや薄めの黄色です。糖度は高めで酸味が少ないため、甘いキウイフルーツです。果肉は軟らかく、なめらかな口当たりを楽しめます。また、タンパク質分解酵素を含みますので、消化促進効果も期待できます。
現在は、東京都小平市や三鷹市を中心に栽培されていますが、新しい品種ですので生産・流通量は限られています。2020年に東京オリンピック・パラリンピック大会が開催される頃には生産が拡大され、東京のブランドフルーツとして定着しているでしょうか。生産者の方々の期待をのせて、「東京」で「ゴールド」メダルを・・・そんな縁起物になるといいですね。
大手のスーパーマーケットなどでは、まだほとんど販売されていませんが、生産農園の直売所などでそろそろ販売が始まる頃だと思います。ウェブの情報などを頼りに、この希少なキウイフルーツを探してみられてはいかがでしょうか。