第2回オープンキャンパス報告

今年度第2回目のオープンキャンパスが6月12日(土)に開催され、熱心な高校生とご家族にご参加いただきました。会場では観光文化学類ならではの学外実習プログラムの写真展示も行われました。

まず観光文化学類の学生スタッフから、取り組んでいるゼミでの研究活動の紹介があり、参加教員も自己紹介をしました。続いて観光文化学類が何をめざし、どのような学びができるのか、学類長から説明がありました。

体験授業は、鮫島卓先生による「ポストコロナの観光まちづくり」です。観光の歴史的な背景からコロナ後における観光の変容を読み解き、観光を活用した地域活性化について解説をしました。「観光」と「まちづくり」が融合した観光まちづくりは、住民主体の持続可能な地域振興の手法として多くの地域で注目を集めています。

観光と聞くと、「自らの楽しみのための旅行」として労働や勉学の対極にある余暇活動のひとつという考えが定着しています。しかし、現代観光では、奉仕を行うボランティア・ツーリズム、学ぶ旅のスタディ・ツーリズム、人類の悲劇の跡から悼むダーク・ツーリズムなど従来の観光の定義では説明しきれない現象が起こっています。また交差点、商店街、無人駅など従来の観光地とは異質な日常的な場所さえも観光地となっています。こうした従来の観光の定義では、捉えきれない観光をニューツーリズムと言います。

観光地ではない地域でもニューツーリズムを活用することで、地域活性化の選択肢が広がります。その実証研究として鮫島ゼミが行っている稲城市での観光まちづくり活動も、写真などを交えて紹介しました。

参加した方々からは、「観光まちづくりにとても興味があったので、大学で勉強してみたいなと思いました」「授業のことだけでなく、就職活動についてもどのように取り組んでいるか学生スタッフが丁寧に説明してくれて、意欲がわきました」「遠いところだけが観光ではないと分かりました。学生さんが作っていた稲城のパンフレットがとてもステキでした」などの感想が聞かれました。

次回のオープンキャンパス(6/26)では、張景泰先生による体験授業「ホテル業界から見るホスピタリティの実践」を予定しています。どうぞお楽しみに!

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