第12回オープンキャンパス報告

3月23日、今年度を締めくくる第12回目のオープンキャンパスが開催されました。前日までの暖かさとはうって変わって冬に逆戻りしたような生憎の天候にも関わらず、今回も大勢の高校生とご家族をお迎えして、観光文化学類の説明と体験授業を行ないました。

体験授業のタイトルは「これを知らないと勘違い! おもてなし講座(ジェスチャ-編)」です。担当の鮫島卓先生は、長年にわたる旅行会社勤務の経験をいかして、現在は本学で「観光マーケティング論」「インターンシップ実習」などを担当しています。

海外からの訪日観光客数が近年急増し、外国人観光客を見かけることは今や日常化しています。では、彼らが旅行中に最も困ったことは何でしょうか。参加者の方々に質問が投げかけられ、しばらく考えていただきました。答えは、「コミュニケーションが取れないこと」でした。日本人は言葉ができないことを気にして、外国人に何か尋ねられたとき、無視したり、逃げたりしてしまいがちです。しかし大切なのは外国語ができることではなく、「表裏なし」の「おもてなし」の心でお客様をお迎えすることなのです。

外国人と接するとき、日本人が当たり前に行っているジェスチャーが、他の文化では誤解を与えてしまう場合もあるので、気をつけることも必要です。そこで、いくつかのジェスチャーについて日本と海外の違いが紹介されました。最後に、「おもてなし」の接客態度で大切な「笑顔」「アイコンタクト」「うなずき」の三つの役割が説明され、自分が旅行者になってサービスを受ける体験をするようにというアドバイスで締めくくられました。

参加者からは「訪日外国人観光客が増えている今、私にできることは、話しかけられたら無視をせずに対応することで、英語力が求めらるときもあるが、それよりもおもてなしをする心が大切なのだということが分かりました。」「外国の方が身近になってきていることを感じていました。日本に来てくださった外国の方にいやな思いをさせないように、おもてなしの心を考えてみたいと思いました。」「面白かった。外国人から話しかけられたらパニックになって逃げてしまう気がするので、逃げずに向き合いたいと思った。その人の気持ちになって考えるということは、日本人、外国人など関係なく、誰にとっても大事だと分かった。」「イチローさんが『自分が外国人になってみて相手を思いやる、気づかう自分が現れた』と言っていました。授業で分けへだてなく迎え入れる心を学べました。日本人は恥ずかしがらなければそういう心はわりと持っていると思います。」「他大学の観光学部なども見て来たけれど、この大学がいちばんよかったです。英語はできる方ではないけれど、がんばれる気になりました。」

引き続き行われた個別相談でも、熱心な質問が続きました。参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

来年度のオープンキャンパスは6月から始まります。毎回異なる体験授業を準備していますので、何回でもご参加ください。今回参加してくださった新2年生・3年生のみなさんにもまたお目にかかれるのを楽しみにしています。

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