第11回オープンキャンパス報告

11月24日に今年度第11回目のオープンキャンパスが開催されました。連休中にも関わらず、今回も大勢の高校生とご家族をお迎えして、観光文化学類の説明と体験授業を行ないました。

体験授業「現代観光の新たな動き」は、韓国出身で滞日歴20年の張景泰先生が担当しました。日本で観光学博士の学位を取得した張先生は、「観光学」をはじめとする観光関連科目を担当しています。

授業は「パスポート」と「ビザ」についての問いかけから始まりました。日本のパスポートは成人用が10年間有効で赤い表紙、未成年用は5年間有効で青い表紙、さらに緊急時に発行される茶色の表紙であることが説明されました。現代は世界各国の人々が写真のように様々な色のパスポートを携帯して海外旅行をする「マス・ツーリズム」の時代です。

観光の大衆化は、18世紀に交通機関の発達が始まったことにより可能になりました。19世紀の中頃には「旅行斡旋業」が始まり、旅行業が観光事業の中核をなすようになります。その後交通・宿泊などをセットにした「パッケージ・ツアー」が登場し、海外旅行の大衆化に貢献しました。さらにマス・メディアを通じ大量の情報を得ることが可能になり、観光に関する関心が高まりました。航空機、各種交通網の発達も観光の大衆化を促進してきました。

近年では多くの観光客が押し寄せることによる環境破壊、地元に利益が還元されないことなど、マス・ツーリズムによる弊害も問題になってきました。その反省から登場した「オールタナティブ・ツーリズム」、「サステイナブル・ツーリズム」という考え方が紹介されました。

最後に近年の新たな観光形態として、伝統工芸の工房や最新技術の設備を対象とする「産業観光」、映画のロケ地などを巡る「フィルム・ツーリズム」、自然災害や社会的災害の地を訪れる「ダーク・ツーリズム」、医療サービスを目的とした「医療観光」などが紹介されました。

参加者からは「観光を学ぶということがどのようなことなのかよくわからなかったのですが、丁寧な説明と興味をそそられる内容の授業で、受験前に参加できてよかったです。」「世界の観光地のことがよく分かった。観光客が増えて、いいことばかりではなく、弊害が出ていることも分かった。」「モニターを使っての授業で、目からも耳からも分かりやすく、時間があっという間に過ぎてしまいました。」「近代から現代にかけての旅行の変化がよく分かった。」「ダーク・ツーリズムやフィルム・ツーリズムなど、初めて知ったことがあって楽しかったです。」といった感想が聞かれました。

引き続き行われた個別相談でも、熱心な質問が続きました。参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

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