本学学生が令和4年度 総合旅行業務取扱管理試験に合格しました

観光文化学類の3年生林瑞希さん(東京都立府中東高等学校出身)が、令和4年度総合旅行業務取扱管理者に合格しました。総合旅行業務取扱管理者国家試験は、年に1回毎年10月に実施され、令和3年度の合格率は6.2%という超難関の国家試験です。旅行会社に勤務している実務経験者が受験者の大半を占める中、学生で合格したのは快挙と言えます。見事合格した林瑞希さんに話を伺いました。

観光文化学類3年生
林 瑞希さん (東京都立府中東高等学校出身)

  • 林 瑞希さん
    林 瑞希さん
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    学習教材

Q 合格した今の率直な気持ちを教えてください。

過去の試験合格率や問題の難しさなどを分かったうえで受験しましたが、直近5年分の過去問を解いてみても一度も合格ラインに到達せず、残念な結果に終わるのではないかと不安でした。しかし、合格者一覧表に自分の受験番号が載っていると分かったときはとてもうれしかったです。

Q 合格した総合旅行業務取扱管理者試験とはどのような資格ですか。

旅行業務取扱管理者は、旅行会社で旅行商品を販売するために必要な国家資格で、旅行会社の各営業所には1名以上の資格取得者を配置することが法律で義務付けられています。国内旅行のみを扱う国内旅行業務取扱管理者と、国内旅行と海外旅行の両方を扱う総合旅行業務取扱管理者があり、今回は総合の方を受験しました。

Q なぜ受験しようと思ったのですか。

昨年国内旅行業務取扱管理者試験に合格したことで、受験科目の免除措置があったことと何より自分に向上心と自信がついたこと、そして先生からの後押しもあり受験しました。もし合格すれば履歴書の資格の欄に書くことができるので、強みにもなると思いました。

Q 国家試験はどのような試験ですか。

旅行業務取扱管理者試験は年に一度行われます。国内旅行業務取扱管理者試験は3科目で、試験時間は120分ですが、総合旅行業務取扱管理者試験は国内旅行業務取扱管理者試験の3科目に「海外旅行実務」が加わった4科目で行われます。試験時間は200分です。どちらの試験もマークシート形式で各科目60%以上の得点で合格です。例年、国内旅行業務取扱管理者試験の合格率は30〜40%、総合旅行業務取扱管理者試験は10〜20%です。国内旅行業務取扱管理者試験に合格していると、総合旅行業務取扱管理者試験を受験する際に「旅行業法」と「国内旅行実務」が受験免除の対象となり、「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」と「海外旅行実務」の2科目受験になります。

Q 合格に向けて大学でのどのような学びが役に立ちましたか。

国内旅行業務取扱管理者試験のときの対策と同じように大学での講義やその際に利用した教科書、市販で購入した過去問と問題集を活用しました。総合旅行業務取扱管理者試験対策の参考書は国内旅行業務取扱管理者試験の参考書に比べて種類が少ないのと、問題の種類も少ないのが難点でした。試験までに一度見た問題は必ず正解できるようになるのがマストだと感じました。

Q これから受験する学生にアドバイスをお願いします。

総合旅行業務取扱管理者試験は国内旅行業務取扱管理者試験に比べて科目数も範囲も段違いに多いので、総合旅行業務取扱管理者試験の取得を目指そうとしている人は、まず国内旅行業務取扱管理者試験に合格したあとに受験するのをお勧めします。海外の地理に慣れておくために、世界遺産検定を受けてみるのもよいと思います。難しい試験ですが、自分に合った勉強法で一歩ずつ知識をつけていくのがベストです。将来役に立つ資格なので、旅行会社に就職を考えている人はぜひ挑戦してみてください。

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