歩いてわかった世界と日本 No. 1 「世界のディズニーリゾート」

観光文化学類 鮫島卓

知らないことにワクワク

みなさん、旅は好きですか?私は旅が好きで、これまで日本の全都道府県と世界65ヶ国を訪れました。世界一周もしました。生涯では100ヶ国を訪れたいと考えています。学生時代にバスで2ヶ月かけて全米周遊をしてから、自分の五感で世界を体感することに夢中になり、大の旅好きになりました。メディアや他人を通して見聞きしたことよりも、実際の世界ははるかに広く、想像を超えるものでした。見知らぬ世界へ飛び出すには勇気が必要ですが、旅は自発的に学ぶことの楽しさを伝え、人や組織を変え、社会を変える力があると信じています。これから連載する私の体験記「歩いてわかった世界と日本」を通して、みなさんが「観光」に関心を持ち、ひとりでも多くの人が未知の世界への扉を開いてくれたら嬉しく思います。

世界のディズニーリゾートの共通点と違い

第1回目は「世界のディズニーリゾート」です。日本でも人気の高いディズニーリゾートですが、世界には全部で6地域にあります。ロサンゼルス近郊のアナハイム、フロリダ州のオーランド、パリ、香港、上海、そして東京です。これらの6つには共通点もありますが、各地域にしかない独自性もあり、その違いを楽しむのがディズニー通とも言えるでしょう。今回は2015年8月に訪問した香港を紹介します。

香港ディズニーランドは、アジアでは東京に次いで2番目に開設された施設です。香港国際空港と香港市内の中間に位置しているので、香港市内観光と組み合わせた旅程を組むことも可能です。香港ディズニーランドは、東京ディズニーランドと同じようなテーマエリアやパスポート式の入場システムになっているので、東京に慣れた人なら特に困ることはないでしょう。

東京とは違い、全体的に混雑していないので、人気のアトラクションでも長い行列はなく、何度でも楽しめるところは良い点です。但し、開園後もすぐには開けないエリアがあったり、閉園時間を過ぎて花火が上がったりと、時間に対してはゆったりしているイメージです。

  • 混雑しておらず、のんびりした雰囲気の香港ディズニー園内
    混雑しておらず、のんびりした雰囲気の
    香港ディズニー園内

世界のディズニーリゾートと比較して際立つ最大の特徴は、スター・ウォーズにちなんだアトラクションが充実していることです。東京にもあるスター・ツアーズの他にも、キャラクターとの写真撮影スポットやショーなども充実しています。スター・ウォーズファンの私にはたまらない場所でした。そのほか、楽しかったアトラクションは、「香港版ビッグサンダーマウンテン」の「ビッグ・グリズリー・マウンテン・ラナウェイ・マイン・カー」でした。日本のそれには無い驚きの展開が待っています。ここで詳しく伝えてしまうと楽しみが半減しますので、ぜひ実際に行ってチャレンジしてみてください。

夜の花火の迫力は、素晴らしいものがありました。大規模で長時間にわたる光と音の一大イベントは、一見の価値があります。

宿泊は、香港市内でも可能ですが、パーク周辺のオフィシャルホテルがお勧めです。異なる3つのタイプのオフィシャルホテルがあります。すべてのホテルとパークの間には無料のシャトルバスがあり移動に便利です。またホテルの朝食時には、ディズニーキャラクターが現れ、記念写真撮影にも応じてくれるなどのサービスもあります。

ディズニーランド誕生の秘話

毎週末のように幼い子供を連れて、動物園や遊園地へ遊びに行っていたウォルト・ディズニー。ある時「娘たちは遊具で楽しんでいるのに、自分はベンチに座ってピーナッツを食べているだけ」という状況に、「大人も子供も共に楽しめる場所を造りたい」と考えたのが、ディズニーランド誕生のきっかけだったと言われています。なるほど、家族で訪れたとき、子供だけではなく大人の私たちも楽しむことができ、良い思い出をつくることができました。「大人も子供も楽しめる夢の空間」それが世界共通のディズニーリゾートのコンセプトです。

このように世界中の人々を笑顔にしてくれるディズニーリゾートですが、その舞台裏にはどんな秘密が隠されているのでしょうか。私が担当している「観光マーケティング論」という授業ではディズニーリゾートのサービスシステムについて講義をしています。3月31日(土)のオープンキャンパスでは、講義のほんの一部にすぎませんが、「人気観光産業の秘密をさぐろう」と題して体験授業を行います。テーマパーク産業がどのように「夢の世界」を演出し、顧客の心をつかむ仕組みをつくっているのか、クイズをしながら謎解きをしたいと思います。ぜひご参加ください!

オープンキャンパス情報はこちらをごらんください。

ボイス(教員・学生の声) :新着投稿