平成30年度第5回オープンキャンパス報告
2018/07/27
人間文化学類 英語コミュニケーション専攻 松山響子
7月21日(土)に開催されたオープンキャンパスでは、「I Love You 以外でも愛は語れる」と題して、体験授業を行いました。
英語で「愛」を語る言葉は数多ありますが、その中で最もよく知られているフレーズは “I love you”ではないでしょうか。しかし、詩や小説、歌の中で““I love you”と語ることは、ありそうでいて、案外少ないような気もします。
今回の授業で取り上げた詩や歌は3つあります。
- イギリス出身の人気シンガー・ソングライター、エド・シーランの “Thinking Out Loud”
- 18世紀のスコットランド出身の詩人ロバート・バーンズの“A Red, Red Rose”
- 16世紀のイングランド出身で、現在の英語に多大な影響を与えた劇作家であり、詩人のウィリアム・シェイクスピアの “Sonnet 116”
それぞれの歌詞や詩を見ていくと“I love you”と書いている部分は一つもありません。でも、それぞれ自分の言葉を通じて、「自分の愛」を相手に伝え、「自分の愛のバリエーション」を伝え、「自分の愛の強さ」を語っています。こうして3つ並べていくことで”I Love You”には様々な表現の仕方があることがわかります。
なぜ3人の歌手や詩人は “I love you”以外で愛の言葉を語るのでしょうか。 それは、”I love you”がシンプルな表現であることにあり、自分なりの“I love you”を相手に伝えたいと思って様々なバリエーションを生み出すのです。英語はバリエーション豊かに様々なことを表現するのを大事にする言語ですので、“I love you”を見ていくだけで、その特徴がわかります。
でも、バリエーションがわかると、今度は“I love you”のシンプルな言葉の良さもわかってくるのではないでしょうか。
基本を知ると応用が楽しくなり、そして応用を知ると基本の大事さがわかります。英語のシンプルさとバリエーションの豊かさをもう少し学んでみませんか?