教育実習報告
2018/07/18
教職課程担当 中野達也
人文学部国際文化学科※および人間総合学群人間文化学類英語コミュニケーション専攻では、所定の単位を取得すると、中学校と高等学校の英語教員の免許を取得することができます。
4年生になると3週間の教育実習をします。基本的には、5月から6月にかけて、自分の母校での実習となります。実習の最後には、集大成としての研究授業を行います。私は教職担当として、以下ご紹介する二人の実習生の研究授業を参観させていただきました。普段の授業でもとても熱心に取り組んでいましたが、3週間の実習を体験して、一回りも二回りも成長したと感じました。大きな声で堂々と、そして基本的に英語だけで授業を進めている姿を見て、とても感動しました。
実習を終えた二人の感想を紹介します。
国際文化学科4年 富山美里
- 中学校で3週間の教育実習をさせて頂きました。学生としてではなく教師の立場に立つため、責任の重さを強く感じました。また、人に教える大変さだけでなく、生徒と学校生活を有意義に過ごす楽しさを知ることができました。
1週目は様々な科目の参観で授業方針や教授の仕方、生徒の教科に対する向き合い方などを学びました。
2・3週目は1週目で得た知識をもとに、実践授業を行いました。生徒にとってどの方法ならば理解しやすいか、どの活動ならば飽きずに楽しい授業になるかなど、試行錯誤を繰り返す毎日でした。常に生徒の立場に立って一生懸命に考えた分、生徒からの反応が大きく、努力した甲斐があったと感じました。
まだまだ十分とは言えない授業でしたが、真剣に話を聞き、一生懸命に取り組む生徒、授業のフォローや親身になってアドバイスをくださる先生方で、とても恵まれた環境の中での実習でした。
つらくて大変だと感じることもありましたが、生徒の笑顔や成長を体感できたこと、先生方の仕事ぶりを間近で見て、実際に体験することで教員という仕事の魅力と素晴らしさを知ることができたことが何よりの収穫であると思っています。
様々な人の協力によって、今回の貴重な経験ができたことに感謝しつつ、この教育実習で学んだことや感じたことを自らの学修に生かしていきます。
研究授業中の富山さん。テキパキと英語で指示を出していました。
国際文化学科4年 穴田美沙
- 私は富山県にある富山市立奥田中学校で教育実習をさせて頂きました。教育実習での私の目標は先生という自覚を持ち、生徒と接するということでした。
教育実習に向け、これまで多くの知識を蓄えてきましたが、生身の生徒と接することができるのは教育実習だけなので、この機会を通して生徒との接し方や、今の中学生の現状を知ろうと思いました。
最初は緊張の連続で、生徒とどのように接すればいいのか分からず、戸惑うことばかりでしたが、挨拶を積極的に行うことで生徒とコミュニケーションを取るように努力しました。その結果、少しずつ生徒も心を開いてくれるようになり、いろいろな話をすることができました。
実習を通して、教師という仕事の全般を経験できただけでなく、生徒との人間的な関わりが最も大切であることを学びました。自分の未熟な部分を感じながらも、常に試行錯誤して臨んだ教育実習は私にとって一生の思い出となりました。
研究授業を終えてホッと笑顔のこぼれる穴田さん。校長室にて。
- ※ 人文学部 国際文化学科とは、人間文化学類 英語コミュニケーション専攻の前身となる学科です。