瀬戸内国際芸術祭で建築めぐりをしました!
2025/11/25
瀬戸内国際芸術祭は、美しい自然豊かな瀬戸内の島々を舞台に3年に一度開催されるアートの祭典です。今年の夏、茂木ゼミでは瀬戸内国際芸術祭で建築めぐりの旅をしました。直島と豊島を訪れ、たくさんの建築とアートを体験してきました。猛暑の中での建築めぐりは過酷でしたが、計画的においしいお茶やごはんで休憩とりながらまわることで、無事に予定していたすべての建築をめぐることができました。学生の感想とあわせて旅の一部を紹介します!

瀬戸内海の自然を満喫しました!
木造民家を改築した
ANDO MUSEUM(設計:安藤忠雄氏)
- 訪れてみたかった瀬戸内の島々を舞台に、3年に一度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」に参加でき、とても貴重な経験となりました。島に点在する多様なアート作品を鑑賞する中で、直島や豊島の自然や文化の魅力にも触れることができました。安藤忠雄氏の特徴である打放しコンクリートの質感、光を生かした空間や時間の演出、そして幾何学的な構成を、それぞれの作品を通して強く感じました。鑑賞体験だけでなく、食事や宿で先生やみんなと過ごした時間も充実しており、あっという間に過ぎた2泊3日のゼミ旅行となりました。(Nさん)

建物の大半が地下に埋設された地中美術館
自然光とアートの融合が楽しめます!
2025年にオープンした高台に建つ
直島新美術館(設計:安藤忠雄氏)
地中美術館(設計:安藤忠雄氏)
- 地下に広がる空間で作品を鑑賞する体験など、自分ひとりではなく仲間と共有したからこそ、より強い印象になったと思います。作品や建築についてその場で意見を交わしながら歩いたことが、とても良い経験となりました。(Sさん)
- コンクリート、鉄、ガラス、木の4つの素材を使用し、極限まで切り詰めて設計されたこの建築は、自然光が降り注ぎ、展示されている作品の魅力だけでなく空間全体の魅力も最大限に感じることができました。(Tさん)

実在していたお寺の跡地に建てられた南寺では
不思議な体験ができます!
コンクリート壁×アート×風景が美しい
ベネッセハウスミュージアム
家プロジェクト「南寺」(設計:安藤忠雄氏)
- 自分は目をつぶっているから闇なのでは? と感じ、それを確認するかのように目を見開こうとしましたが、開いているのか閉じているのか、わからなくなる感覚でした。奥に浮かび上がってくる光が最初は幻覚だと思いましたが、どんどんはっきりと見えてくる体験が面白かったです。(Mさん)
- 暗闇の中でわずかな光を探し求める体験を通して、自分の感覚が研ぎ澄まされていくように感じました。(Sさん)
ベネッセハウスミュージアム(設計:安藤忠雄氏)
- さまざまな作品が並んでいる中に現れる大きい窓による風景の切り取り方だったり、寝転ぶことができる作品での空だけが見える空間だったり、鑑賞していくなかに風景が差し込まれることで、室内でも自然を感じられる空間でした。どの建築も直島の自然と調和しながらつくられていて、その自然があってこそ成り立っていると感じました。(Wさん)

ゆったりした時間の流れる豊島美術館
光、風、音、水を体感できます!
横尾忠則氏のアートを存分に楽しめる
豊島横尾館(設計:永山祐子氏)
豊島美術館(設計:西沢立衛氏)
- 水脈を「目で見る」「音を聞く」など五感をフルに使って味わうことができ、忘れられない体験となりました。(Sさん)
- 柱のない膜のようなコンクリートシェル構造で、光、風、水、音により内部空間が成り立っていました。同じ状況が一度も起こらない空間で、普段あまり意識しないところに注目することにより、今までにない視野の広がる感じがしました。(Wさん)

「杉本博司ギャラリー 時の回廊」でお茶を一服
民家をリノベーションしたヴィラに宿泊
- 民家をリノベーションした平屋のヴィラにみんなで宿泊し、一つ屋根の下で寝たり、語ったり、笑いあったりと、普段なかなかできない貴重な時間を過ごすことができ、とてもうれしかったです。さまざまな現代アートに触れる中で、自分が特に目を引かれるテーマや関心の方向性が少しずつ見えてきた気がします。今回の経験を今後の学びにも生かしていきたいです。(Sさん)
- どの建築も、自然、建築、アートが融合することで魅力をお互いに引き出していると思いました。このゼミ旅行を通じて、実際に自分の足で訪れてみることの大切さを改めて感じました。(Tさん)


