ホテル見学から宿泊施設デザイン制作へ「インテリアデザインⅡ」
2025/11/27
3年後期のインテリアデザインⅡでは、宿泊施設のデザイン課題に取り組んでいます。
宿泊施設は多様な機能を持つ空間であるため、実際に運営されているホテルを見学し、その体験を踏まえて、学生各自がオリジナルの宿泊施設の企画提案を企画・提案することを目的としています。
今回は、新宿歌舞伎町の新たなランドマークである「東急歌舞伎町タワー」内に位置する、個性際立つ2つのホテルをご案内いただく貴重な機会を得ました。学生一同、期待に胸を膨らませて見学に臨みました。
見学ホテル
- HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel:まちのグルーヴを堪能するための拠点
- BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel:都市の中にある静寂のプライベート空間
当日は、両ホテルの総支配人・副総支配人のお二方にご案内いただきながら、ライフスタイルホテルの「HOTEL GROOVE SHINJUKU」より見学を開始しました。

1Fエントランスのサインはターンテーブルモチーフにした
アートワークになっています
17Fエレベーターホールにはかつてこの地にあった
ボウリング場の記憶を受け継ぐディスプレイがありました

17FJAM17 DINING&BARファンクションスペースに集合、
両ホテルの概要説明をしてくださいました。
あいにく当日は雨でしたが、窓の外には山水画のように
東京のスカイラインが広がっていました
通路沿いのレコードウォールにはLPジャケットが並ぶ、
レコードウォールにディスプレイされているレコードの楽曲や、
新宿のまちのレコードショップがセレクトした楽曲を
GROOVE MUSICとしてテーマ毎にプレイリストを
Spotifyで公開中とのこと

18Fレセプションに続く通路には、
新宿の歴史を映し出すヒストリーウォールが施されていました。
長い歴史の中で独自の大衆文化を育んできた
新宿の多様性や鮮やかなエネルギーを
感じられるシーンが展開します
カジュアルで軽快なレセプションには、
自動チェックイン機も設置されていました

18Fレセプションにはホテルオリジナルグッズが買える
THE GROOVE STOREがあります

客室廊下は、かつてこの場所にあった「ミラノ座」の
外壁カラーがベースだそうです
LGBTQの象徴であるレインボーカラーを用い、
新宿の多様性を表現しています

スーペリアツインルームの窓側天井にはシルバーのクロスが施され、
街の明かりを反射してにぎわいも体感できます
館内情報やランドリールームの混雑状況は、
テレビモニターで確認できます

コンパクトながら機能的な洗面ゾーン
サインは異なる字体を組み合わせ、ミッドセンチュリーモダンの
デザイン様式から生まれたフォントで新宿の多様性を表現
続いてラグジュアリーホテルの「BELLUSTAR TOKYO」をご案内いただきました。

「BELLUSTAR TOKYO」のレセプションゾーンは、
季節で変わる上質な香りに満ちており、
五感をくすぐるおもてなしを感じました
眼下には、ジオラマのように広がる新宿の街並み

Restaurant Bellustarへは、ライブ感が伝わる
オープンキッチン前を通ってレストランに入る
順路となっています
3層吹抜けのレストランには、現代美術家の
大巻真嗣(おおまきしんじ)氏のアート作品が
美しい光と影の演出をしています

スタジオプレミアキングルームのベッドサイド
同ルームのバスゾーン

最高級のペントハウスルームのサインは
壁と同色の立体的な形状で、空間の上質感を感じさせてくれます
ペントハウスルームのLDKゾーンの大きな窓からは、
東京のスカイラインを一望

ペントハウスルームに初めて入室した学生たちは、
そのグレード感と景観に驚愕
メゾネットタイプの天井高と広さは想像を超える迫力です

美しいダブルベイシンが設えられた洗面・バスゾーン
なんと! 客室内でスパの施術がプライベートで受けられる
レイアウトになっていました

お客様が宿泊時に使用しなかったアメニティーを返却することで、
緑化活動支援ができる「グリーンコイン制度」など
東急ホテルズの環境保全活動など、ホテル全体で取り組む
サステナブル活動をご紹介いただきました。
LGBTQをはじめとした多様な人々の生き方を象徴する
レインボーカラーの歯ブラシや、環境に配慮した竹製の筆記具などを
見学記念にいただきました。小物類へもホテルの姿勢が
メッセージとして込められていることを実感しました。

見学の終わりに、総支配人様・副総支配人様と
学生たちとの記念撮影をさせていただきました
今回の見学を通じて、学生たちはホテル業界の最先端を体感し多くの発見と気づきを得ることができました。現在授業では、それぞれの宿泊施設設計課題にこの学びを生かしながら取り組んでいます。
「HOTEL GROOVE SHINJUKU」並びに「BELLUSTAR TOKYO」の総支配人様・副総支配人様、スタッフの皆さま、ご多忙な中ご対応いただき誠にありがとうございました。


