「住宅課題賞2024」に出展しました
2024/11/29
東京建築士会主催の「住宅課題賞2024」に、前期「建築デザインⅠ」の授業で取り組んだ集合住宅の課題の中から優秀作品として、3年生の若月理那さんが「動きのある集合住宅」を出展しました。今年は首都圏の建築系39大学53学科の設計授業で取り組まれている住宅課題の優秀作品が展示されました。
2024年10月30日から11月14日まで竹中工務店東京本店1階「ギャラリーエークワッド」で開催され、11月2日には53作品の中から4名の審査員が「審査員賞」を選出する公開審査会も行われました。出展した若月さんにインタビューしました。
課題「新しいシモキタに住むとしたら」
小田急線「東北沢駅」〜「世田谷代田駅」区間の地下化に伴い、下北沢周辺では新たなまちづくりが進んでいます。変わりゆく時代の、変わりゆく「シモキタ」というエリアの周辺環境を読み解き、内から外へ、そしてまちとつながる12戸の集合住宅を考える課題です。集まって住むことの価値を生み出し、集まって住むことの可能性が広がる集合住宅を提案することをテーマにしています。
今回出展した集合住宅「動きのある集合住宅」のコンセプトは?
建物に動きをつくることで、人の交流を生む集合住宅を提案しました。下北沢は、新しい道路が整備されるなど開発が進む街です。また、駅から続く商業施設は多くの人々で賑わっています。このような下北沢を私は動きのある街だと考えました。建物を変形させ、その間にスロープを張り巡らせることで人の動きをつくったり、住戸の一部に貸し借りできる部屋を設けることでお互いの住まいを行き来できるような交流の場をつくったりしました。このように住人たちが動きながら、関わりを誘発するような集合住宅を目指しました。
「住宅課題賞2024」への出展を通してどんなことを感じましたか?
プレゼンシートや模型の制作方法など、さまざまなことが学べました。模型制作では空きコマや放課後に友人に手伝ってもらえたことで無事に完成したので、とても感謝しています。どのようなことを手伝ってもらうか、お願いすることの大変さを学びました。また、プレゼンシートでは先生方にも支えていただき、貴重な体験をさせていただいたことにも感謝しています。ありがとうございました。
11月2日の公開審査会や交流会での気づきや得られたことは?
設計などを考える上での視野が広がりました。普段見ることのできない他大学の学生の作品を見て、同じ集合住宅でも全く違うコンセプトがあり、学ぶことが多かったです。また、審査員の方々からご指導いただくことができ、建築のよりリアルな部分について考えることや本格的な提案をすることの大切さに気づくことができました。
最後に、今後の抱負をお願いします!
審査員の方々からいただいたコメントにより、新しい視点が増えたと感じています。そのため、今はもっと多くの作品を見て学びたいと思っています。またこのようなコンペに参加できるように頑張りたいです。