【卒業生の方へ】令和2年度保育科フォローアップセミナー開催告知

学習活動支援プログラム委員会
担当教員 今井 大二郎

卒業生の皆さまこんにちは。皆さまにおかれましては、保育現場等で日々ご活躍のことと存じます。

さて、今年度はコロナ禍の状況もあり、残念ながら学園祭は中止となりました。しかし、このような非常に厳しい状況の中で、お仕事に邁進なさっている皆さまに、母校から少しでもエールを送りたいという熱い思いから、今年度のフォローアップセミナーを、本学ホームページより動画配信させていただくことになりました。

講座日時や内容につきましては、以下の通りとなっております。本学としても、卒業生の皆さまの卒業後の学びにに少しでもお役に立てるよう、講座の内容を設定いたしました。お忙しいとは思いますが、ぜひご覧いただければとうれしく存じます。

令和2年度駒沢女子短期大学フォローアップセミナー

日時 2020年12月19日(土)〜 2021年3月31日(水)
配信方法 本学ホームページ上にて講座の動画配信(終了しました)
講座内容及び講師
  1. 「子育て支援における保護者へのエンパワメント」
    高玉和子先生
  2. 「おとなのためのリズム講座:手合わせあそび、わらべ歌遊びをリズムの視点から見直そう」
    阿部敏行先生
  3. 「柔らかい頭と心を育てる認知行動療法入門」
    田口禎子先生

講座内容のご紹介

「子育て支援における保護者へのエンパワメント」
高玉和子先生

現在保育施設で働く保育者は、さまざまな子育ての悩みを抱える保護者に対して相談にのり、子育て家庭を支えていくことが求められています。例えば、幼児期のイヤイヤ期に頭を抱える保護者、あるいは子どもの発達や偏食にかかわること、さらには障害や子ども虐待に関すること等、現代社会の子育てに関する相談は多様化しています。

今回は、そのような保護者の子育て相談に対して、保育者がどのように対応し子育て支援をしていくかについて、保護者支援の基盤となる保育者の姿勢や心構え、あるいは受け止め方について学んでいきます。

日頃保育現場でさまざまな葛藤を抱えながら保護者と向き合っている皆さまが、今一度自分の対応を振り返り、より良い対応ができるよう話を進めていきたいと思っています。

「おとなのためのリズム講座:手合わせあそび、わらべ歌遊びをリズムの視点から見直そう」
阿部敏行先生

古くから伝わる手合わせあそび、わらべ歌遊びは、現代にあっても子どもたちの成長に寄与するものであることに異論はないでしょう。
さまざまな研究結果から、子どもたちのコミュニケーション力、協調生と独創力、身体的な表現などが養われていることが報告されています。
しかし、このような遊びが子どもたちの日常、特に家庭での日常に根強く浸透してるか、と問われると、どうでしょう……。
はたして、私たちおとなが、その魅力を味わっているでしょうか?
今回のセミナーでは、わらべ歌遊び、手合わせあそびをリズムの視点から見直し、その核となる魅力を改めて探っていきます。
「調和」をもたらす正体は何でしょうか?
もしかすると、私たちおとなが知らない間に忘れてしまった感覚が、そこに埋まっているのかもしれません。そして、子どもたちは、すでにおとなたちよりも何倍もその魅力を知っているのかもしれません。
それを知ることで、ますますわらべ歌遊び、手合わせあそびに関心を向けていただければ幸いです。

「柔らかい頭と心を育てる認知行動療法入門」
田口禎子先生

「失敗することを極端にこわがる」「とても自信がない」「ものごとをネガティブにとらえすぎる」「他の子とのトラブルがおきやすい」「自分の決め事に反したことが起きると怒る」……等々、ちょっと気になる行動をとる子どもたちがいます。もしかしたらこうした子どもたちには、「認知のゆがみ」があるのかもしれません。
「認知」とは、物事の見方や考え方のことです。この認知が極端だったり、非現実的だったり、バランスが悪かったりすると、感情や行動の問題を抱えやすくなることが分かっています。
子どもたち自身も、どうしたらいいかわからず困っていることも多いのです。
今回のセミナーでは、認知を見直し、より適応的なものにして結果として行動を変化させていく技法である「認知行動療法」を紹介し、子どもとの対話を通して問題解決を図る方法を探っていきます。

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