「黒板アート!」を通して小学生の子どもたちと交流を深めました。

稲城市第2回「黒板アート!」に保育科の学生がはじめて参加しました。「黒板アート!」とは、夏休み中の小学校の黒板に絵を描き、新学期に登校してきた子どもたちを驚かせ、絵を通して交流を深めるアート活動です。今回は、稲城市立向陽台小学校と稲城市立城山小学校が会場となり、全部で35教室の黒板がキャンバスとなりました。制作者は、絵の先生から、ゲーム会社に勤務されている若手クリエイターたち、またデザイナーやダンサーなどで、総勢約70名が参加して、それぞれの世界観をチョークで表現しました。

  • いろいろな生き物をカラフルに元気よく描きました。
    いろいろな生き物をカラフルに元気よく描きました。
  • ひまわり畑と入道雲の夏の風景を描きました。
    ひまわり畑と入道雲の夏の風景を描きました。

保育科からは、絵を描くことが大好き、得意ではないけど挑戦したいという20名の学生が参加し、5つグループに分かれて向陽台小学校の黒板に絵を描きました。各グループが力を合わせて、黒板のスケール感とチョークの独特なタッチと真剣に向き合いました。3日間の制作期間で試行錯誤しながら、ウェットテッシュや綿棒を使い、また指で擦るなど工夫を施し、黒板の隅々まで一生懸命描きました。完成した5枚の絵は、どれも細部まで遊び心がつまっており、色彩や形などからも楽しんで描いた様子が感じられました。

  • シャボン玉の中に夏の思い出を表現しました。
    シャボン玉の中に夏の思い出を表現しました。
  • 光に照らされた海の中の世界を表現しました。
    光に照らされた海の中の世界を表現しました。

9月1日、始業式の後、1年生~6年生のすべての教室を自由に鑑賞する時間が設けられ、各教室で、制作者から子どもたちに絵に込めた思いを伝えました。学生たちは、子どもたちの驚く顔や笑顔を見ることができ、また、興味津々で質問をしてくれる子どもたちとの交流を通して、「自分たちが想定していなかった子どもの視点によって、新たな発見があった。」「このような体験ができて本当に良かった、是非来年も参加したい。」などと感想を述べていました。保護者の方からも、「子どもたちがこんなに間近で制作者の方と交流し、絵を見ることができる経験はとても有り難い。」という声を頂きました。

  • 始業式で黒板アート制作者を紹介して頂きました。
    始業式で黒板アート制作者を紹介して頂きました。
  • サバの味噌煮定食を描いて子どもたちからも大好評でした。
    サバの味噌煮定食を描いて子どもたちからも大好評でした。

完成した黒板の絵は1日だけで消えてしまいましたが、表現する楽しさを経験した学生たちにとって、心に残る貴重な一枚の絵となりました。このような夏休みのボランティア活動を通して、「遊び力・表現力のある保育者」へと、また少し成長しました。

  • みんなで楽しく頑張った夏休みの思い出となりました。
    みんなで楽しく頑張った夏休みの思い出となりました。

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