乳児保育Ⅱ 学生の豊かな感性に感動!

今年度前期の「乳児保育Ⅱ」は、昨年度に引き続き、コロナウイルス感染症の予防のためリモートによる授業形式で行いました。現在の2年生は、1年次もリモートによる授業が中心でしたので、実習に備えた乳児の“抱っこ”や“おんぶ”の方法、さらに“おむつ替え”などの実践的な経験を対面授業で学ぶことができませんでした。

7月23日、実習に向けて準備を進めていた2年生にチャンスが訪れました。緊急事態宣言が解除され、対面による演習授業が可能になったのです。学生は、リモートの授業とは明らかに違う反応を示しました。“人形”の赤ちゃんを腕に抱いた途端、学生の赤ちゃんを見つめる目が輝き、愛情たっぷりの表情で、まるで“人間”の赤ちゃんに話しかけるように話しかけていました。

対面授業による演習授業の効果は明らかでした。学生の中には、1年次の保育実習で乳児とかかわるチャンスがなかったことから、今回の実習に不安を感じている様子でした。対面授業では、まず教員が教示し、その後学生同士教え合い、励まし合い、互いに工夫し考えながら実践的なスキルを身につけることができたものと思います。授業の後半には、学生が、赤ちゃんを“抱っこ”したり“おんぶ”する姿も、すっかり板についてきました。

授業担当者として、私は、保育者を目指す学生たちの豊かな感性、“人形”の赤ちゃんであっても自然に溢れ出す優しい言葉と笑顔に、学生たちの母性を感じずにはいられませんでした。学生は、このような対面の演習授業を通して、乳児保育の実践的な「経験」を積み重ね、次の実習に向けてその準備に取り組んでいくものと思います。このように学ぶ学生の姿を見ながら、充実した演習授業の時間を過ごすことができました。

市野 繁子

  • 本当の赤ちゃんだと思って慎重に……
    本当の赤ちゃんだと思って慎重に……
  • 最初はドキドキしながら
    最初はドキドキしながら
  • 自然と優しい笑みがこぼれます
    自然と優しい笑みがこぼれます
  • 実際の保育をイメージしながら、丁寧にケアを学びました
    実際の保育をイメージしながら、丁寧にケアを学びました

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