第6回 オープンキャンパス報告
2019/10/10
公衆衛生看護学領域 体験授業
公衆衛生看護学領域の体験授業のテーマは、「赤ちゃんの体重測定」でした。
最初に、『看護師・保健師になるには』『保健師って、何をするの』について理解していただきました。
その後、参加した高校生3人1組で、保健師が実際に家庭訪問で使用する携帯用の身長計と体重計を使って赤ちゃんの身体計測を体験していただきました。最初は、寝ている赤ちゃん人形に「かわいい~」と言いながらそっと触れて、恐々と抱っこをして、「意外と重いね」など3人で協力しながら身体計測のために衣服を脱がせたりしていました。看護学部の学生から「こうやるといいよ」などの声掛けや手助けをしてもらいながら、無事に全員測定することができました。
赤ちゃんの成長発達を確認することは保健師の大切な仕事で、育児の相談にのることも多いです。病気や障害をもつ人だけでなく、健康な人も対象とする保健師の仕事に多くの方に関心をもっていただきたいと思います。
これからもオープンキャンパスではいろいろな体験授業を計画していますので、ぜひ参加してみてください。
(文責:池田絹代)
在宅看護学領域 体験授業
2つ目の体験授業は、在宅看護学の「家庭訪問の技術」でした。講義の中で、2年生が訪問看護師役を演じたロールプレイのビデオを来校者に観ていただきました。高校生の方々には、良い点/悪い点をそれぞれ探してもらうようグループ分けをし、鑑賞後に意見を聞いてみると、全員一致で「悪いところはなかった」。良かった点は「話せない患者さんにも、きちんと名札を見せて挨拶していた」「帰る時にも、患者さんに挨拶していた」「奥さんのことを心配して質問していた」などなど。
ロールプレイの設定は、入院をきっかけに寝たきりになってしまった脳梗塞後遺症の療養者さん宅への初回訪問でした。2年生たちは、在宅看護学も脳梗塞の看護についてもまだ学んでいません。教員からは「基礎看護学実習のように情報収集をしてください」「2週間は毎日訪問ができますが、契約関係なので家族は断ることもできます」という指示だけ。いわば無茶ぶりでのロールプレイでしたが、見事に妻になりきった教員の心を掴んでしまいました。専門知識や技術と併せて、看護に欠かせない大切なことを、学生たちから学ぶ授業になったのではないかと思います。
猛暑の中ご来校くださった皆さま、ありがとうございました
(文責:横田益美)