2014年度 「東京学」学外実習 ~首都東京の歴史と文化を訪ねる~
2014/07/15
今年度の「東京学」の学外授業は、5月30日と6月6日の2回に分けて行われました。どちらも上野から国際こども図書館、寛永寺、池之端から弁天堂へと上野の山を下り、無縁坂を上って東京大学に入りました。ここで昼食を取り、本郷から東京駅と日比谷へ移動して、午後の研修となりました。
初回は東京ステーションホテル、2回目は帝国ホテルでそれぞれ特別のレクチャーと館内見学をさせて頂き、とても充実した研修となりました。
初回は真夏のような晴天でしたが、2回目は梅雨の時期に入り、豪雨の中をひたすら歩く一日となってしまいました。でも最後まで落伍者もなく無事に終了しました。当日の写真をご覧ください。
参加学生の感想
- 東京を丸一日かけて歩いたのは、初めての経験でした。上野駅から歩いて行くうちに、昔ながらの建物や外国文化との接触の跡が多く残っていたことに気づき、東京のイメージが変わりました。今まで東京には超ハイテク技術、高層ビルと、どこか堅苦しく冷たい印象を持っていましたが、それとはほぼ真逆に感じる歴史的なものを自分の目で見ることができて感動しました。
これから東京オリンピックが開かれることもあり、海外からの観光客にも東京の洗練された部分だけではなく、歴史的な建物もたくさんあることを紹介していけたらよいと感じました。
(H.K.) - 東京を観光地として歩くことはなかったので、授業であらかじめ学習して参加したことはとても良いことだと思った。中でも寛永寺はまさに異空間だった。実際に中に入らせていただくと、奥には東京を守っている仏像が多く並べられていて、さすが鬼門だけあるなと感じた。“東京”と地名の由来もここで学ぶことができ、徳川家の家紋も印象的だった。
(Y.Y.) - 以前京都を旅行した時、昔の街並みを壊さないように現代の建物は離れた場所に建てられていて、あまりきらびやかな建物はないように思えた。しかし、東京は過去の建築物も現代の建築物も1つの同じ空間にあって、まるでテーマパークのように感じた。授業で“東京はディスニーランドだという見方”を学んだが、これは内側だけでははく、外見にも当てはまると思った。
この日は、とても暑くて疲れたが、座学では学べないことをたくさん学ぶことができたので参加してとても良かった。
(A.K.) - 私は群馬の出身なので、東京の街並みや場所に関してはとても関心がある。新宿や渋谷などはいつも友人と遊びに行ったりするので、大体わかる。しかし、今回は普段はほとんど行かないような場所を歩くことができてよい経験となった。
ただ、残念だったのは、天候が非常に悪く、途中ではゲリラ豪雨かという程強い雨が降ってきて、靴がびしょ濡れになり、お世辞にも楽しいという気持ちにはなれなかった。それでも今後も忘れられないであろう研修となった。
(M.K.)
東京ステーションホテル
- 東京ステーションホテルの研修を受けて最初に感じたことは、プロの技であり、宿泊したお客様を楽しませるための工夫が随所に施されているということである。
(H.K.) - この研修を受けるまで、東京ステーションホテルは昔のホテルを修復した昔風のホテルだと思っていた。しかし、実際に中に入って、その考えは一掃された。確かに、外見は昔のものを修復したものであったが、内部は高級感あふれる現代のホテルだった。ロイヤルスイートルームは、黄色を使いながらも派手になり過ぎず、気品漂う部屋だった。
アーカイブバルコニーから見た東京駅のドームの話は、知らないことばかりでとても勉強になった。
(T.A.)
帝国ホテル
- 帝国ホテルの研修では、まずレストランのビュッフェと、昼間はランチやアフタヌーンティー、夜はバーとなるところを見学した。
ビュッフェでは、美味しそうな品が並んで、見た目にも凝っているように感じた。
また、ホテルの方々も研修を受けさせてもらっている側の私たちに必ず会釈をして下さった。さすが帝国ホテルだなと感じた瞬間だった。
(M.U.) - 帝国ホテルを研修していちばん驚いたことは、スタッフの方達がお客様ではない私たちにまでやさしく微笑みかけ、また誰も見ていない場所でもきれいな立ち姿でいることでした。すべてお客様を第一に考えている姿勢に圧倒されました。貴重な体験をさせて頂き、とてもためになりました。
(R.S.)
最後に、ご多忙にもかかわらず大人数の学生に丁寧な館内バックヤード案内をして下さった東京ステーションホテルと帝国ホテルの皆様に、深く御礼を申し上げます。