2016年度 国際文化学科1年 基礎ゼミ合同合宿@八王子大学セミナーハウス
2016/06/03
国際文化学科の1年生は入学後間もなく、全員で1泊2日の合同合宿に参加します。その目的は、大学生活をどのように過ごすか考え、学生同士の交流の幅を広げることにあります。4月28日から29日にかけて、八王子の大学セミナーハウスで実施された今年度の合宿の様子を写真と感想を交えてお伝えします。
28日
午前の授業を終えた学生が、続々と八王子セミナーハウスの講堂に到着し、一人の欠席者もなく合宿が始まりました。まず、松山響子先生が「健全な学生生活のために」というタイトルで、インターネットの利用の仕方、特に誰もが利用するネット上のSNSは一歩間違うと大きな危険性があるということを、実例入りで話してくださいました。
続いて、ゼミごとに分かれてお茶とお菓子をいただきながら、楽しい交流のひと時を過ごしてから、各自の部屋に移動し休憩しました。食堂で揃って夕食を取った後、7時にまた講堂に集合し、夜の部開始です。
国際文化学科には様々な学外実習がありますが、その中から今年3月に行われたハワイでのインターンシップに参加した学生3名がパワーポイントを使って報告しました。次に、半年間の海外留学を終えて帰国した2名の3年生が、それぞれニュージーランドとオーストラリアでの留学生活について報告しました。
発表の後はゼミごとに分かれて、先輩一人ずつに質問する交流会が開かれ、活発な質問が続きました。
この日のプログラムは9時半に終了し、各自部屋へ移動して、友達と楽しいときを過ごしました。中には3時頃まで起きていたグループもあったようです。
29日
8時に食堂でビュッフェ形式の朝食を頂いた後、(一財)自治体国際化協会(CLAIR)からお招きしたルーク・ハップル先生と富田恭輔先生による「日本の国際化を担うのはだれ?」というタイトルの講演がありました。ルーク先生の堪能な日本語には一同目を丸くし、お二人の体験談を聞き、クレアの活動を知ることで、国際化について考えました。海外からの観光客を増やすための案をグループに分かれて話し合い、代表者が発表する機会もあり、若者らしいアイディアが評価されました。
最後に学科主任の鈴木眞先生から「学生生活とアルバイト」についてお話しがあり、ブラック・バイトの罠にはまらないようにアドバイスを受けました。
こうして全てのプログラムが無事終了し、友達の輪を広げた1年生は5月病にかかることもなく、元気に大学生活を楽しんでいます。
最後に学生たちに書いてもらった感想をいくつか紹介します。
先輩たちの話を聞いて
- 私は入学前からオーストラリアへの6か月留学は是非行きたいと思っていたので、このプログラムを一番楽しみにしていましたが、良いお話を伺って大変参考になりました。どの先輩も、沢山の体験ができ、多くのことを学んだと聞いて、行きたいという思いが強くなりました。また堂々とプレゼンテーションをしている姿を見て、尊敬してしまいました。私もプレゼンテーションが上手になりたいので、日々の大学生活や留学を通して、力をつけていきたいです。何より私も先輩のように充実した留学がしたいです。
- 先輩方の体験談を聞いてまず思ったことは、自分にはまだまだ行動力がたりないということでした。私の将来の夢は、少しでも英語にかかわりたい、旅行会社に就職したいという漠然としたものです。英語は好きですが、あまり得意ではないので、海外研修など考えていませんでした。でも先輩方も英語を話せないところからのスタートだったと知り、自分も今から頑張って可能性を広げたいと思いました。「今しかできないことをやる!」これをモットーにしていきたいと思います。
- 先輩にたくさんの質問をさせていただきましたが、どの答えも現実的で留学の本にも載っていないようなことを、具体的にかつはっきりと教えてくださって、留学についてさらに興味が湧きました。
「日本の国際化を担うのは誰?」について
- 今まで、ぼんやりしたイメージだった「国際化」という言葉について、改めて考えることができました。グループワークでは、周りの人の意見を聞いてみて、自分では思いつかないような発想もたくさんあり面白かったです。自分の住んでいる国について考える良い機会になったので、日本の国際化に役立てるようにこれからもっと勉強していきたいと思いました。
- まず思ったのは、自分たちが「世界とつながっている」ということです。今の時代「世界に目を向ける」ということの重要性に気づきました。国際文化学科に入ったので、もっと世界を見る目を養いたいと思いました。そして自分の国のことなのに知らないことが多いことにも気づかされました。「他文化を取り込む」という日本人の特性を存分にいかして、国際化とは何かを考えていきたいです。
- 今、誰もが国際化を口にしていますが、このことを実際に考えてみると、目を外に向けるだけではなく、自国にも関心を持つことがとても重要であることが分かりました。確かに、私は「日本の文化」「日本の良さ」について尋ねられても、よくわかりません。自国のことをしっかり知ることで、相手の国の良さや違いを分かりあえるのだと思いました。「国際化」とは単に外に向かっていくだけでなく、自分の内への取り込みがとても大切なので、まず日本について勉強したいと思います。
合宿全体について
- まだ話したことのない人たちと一泊するのは緊張しましたが、一緒にご飯を食べたりしながら、楽しく会話ができました。これからも色々なことに参加して、たくさんの経験を積んでいきたいと思いました。
- 最初はただ楽しむための合宿だと思っていました。しかし、留学やインターンシップの話を聞くことができたし、これからの自分にプラスになるような話をたくさん聞くことができて、とてもよかったです。この合宿は自分にとって良い経験になりました。
- 部屋に集まってみんなでおしゃべりしたり、誕生日の人を祝ったり、楽しく過ごせました。先輩や企業の方、先生の話は自分のためになり、今後の自分に大いに取り入れ、自分にプラスになるようにしたいと思いました。
- 今回の合宿では多くの人と話ができて、友達もふえ、とても楽しい1泊2日でした。また留学などに行った先輩方の話を聞けたのがいちばんよかったです。