2015年度後期 英語コミュニケーションコース ゼミ合同発表会

英語コミュニケーションコースのゼミでは、各学期の終わりに3つのゼミが個人あるいは共同で行った研究の成果を発表しあう合同発表会を開きます。1月12日に行われた後期の発表会の内容を報告致します。

  • 司会進行も学生によって進められます
    司会進行も学生によって進められます

井戸ゼミ: 「伝えよう WASHOKUの文化 ~安心しないでください。和食は守られていないですよ。~」

井戸ゼミ3年生は毎年夏休みに、「外国人100人アンケート」を実施しています。昨年は9月に鎌倉で「和食文化」をテーマに調査を行いました。それを踏まえて、本発表では、世界無形文化遺産に登録されている「フランス料理」と「WASHOKU」について、それぞれの登録理由と歴史的背景から比較考察しました。日本独自の自然観を反映する和食の意味を学び、季節感あふれる食事を作り伝えていきたい、というメッセージを伝えました。

  • 井戸ゼミの発表
    井戸ゼミの発表

橘田=ジャッキーゼミ: Money, Position, or Love? ~英語を学習する理由~

We examined motivation in second language learning acquisition. What determines the differences between the learners who maintain their motivation while learning English with those who fail to keep their motivation? Based on self-determination theory, we conducted a questionnaire investigating Komajo students’ motivation. We hypothesized that 3rd and 4th grade students’ degree of intrinsic motivation would be higher than that of 1st students’. The results verified that our hypothesis was correct. However, we intend to conduct further research on a wider sample using mixed methodological methods.

松山ゼミ:『ナルニア国ものがたり』の中の日常 ~『ライオンと魔女』に見るルイスのファンタジー観~

『ナルニア国物語』の作者として名高いC・S・ルイスは、自分が楽しいと思う本を書くことを第一の狙いとしていました。きわめて個人的な意図で書かれたこの作品が世界中の読者に親しまれる理由は、ルイスのファンタジー観に見出すことができます。ルイスの作品におけるファンタジーは現実逃避のためものではなく、普遍的な神話性に基づいたものなので、それぞれの読者に応じて作品から様々なものを読み取ることができるのです。読者はファンタジーの世界で様々な経験をすることで、現実世界に「帰還」した際に、以前とは異なる視点で現実世界を見つめて、その価値の尊さをも認識できるようになるのです。ルイスの優れたファンタジー作品は現実世界を生きぬく活力や希望を読者に与えるので、広く親しまれるようになったと結論づけました。

  • 学生による質問
    学生による質問
  • 先生からの質問
    先生からの質問

各発表の後には学生や教員からの質問やコメント、活発な質疑応答が繰り返されました。熱気あふれる意見交換に、教員も学生も「進歩」という手ごたえを実感することができました。

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