2014年度前期 英語コミュニケーションコース ゼミ合同発表会
2014/08/08
英語コミュニケーションコースには3つのゼミがあり、いずれも3・4年生合同で授業を行っています。各学期の終わりには合同発表会を開き、3つのゼミが研究の成果を発表しあいます。今年も前期の合同発表会が7月11日に開催されました。発表順に内容をご紹介致します。
井戸ゼミ: 「髪型から見た女性の自立への歩み〜第一印象で決めないで〜」
比較文化がテーマの井戸ゼミでは、西洋と日本の女性の髪形の歴史を古代から現代まで比較し、髪型から見えてくる女性の立場の変化について考察しました。現代の女性が手に入れた自由は、多くの人が声を上げてきた結果であり、自由な髪型でお互いの個性を認めあってこそ、女性が獲得した自由を謳歌できるのです。この自由を尊重しつつ、外見だけで人を判断せず中身を見て向き合っていきたいと結論づけました。
松山ゼミ: 「私は幸せになる〜『ジェイン・エア』にみる理想の結婚〜」
19世紀イギリス社会において、経済的、社会的利益のための「愛のない結婚」、すなわち政略結婚はごく一般的なことでした。19世紀イギリスにおける理想の女性像・男性像を通し『ジェイン・エア』を読んでみると、当時の読者である女性は、女性が自立した状態で互いに愛し合い結ばれたジェインとロチェスターの結婚に、理想の結婚を見ていたということがわかりました。
太田ゼミ: 「動機づけって何?〜人をやる気にさせるには〜」
動機づけの様々な側面の中から、特に「教師が生徒の動機づけにどのように影響しているか」という部分に着目して研究しました。生徒の動機づけに与える教師の影響は、日常生活の人と人との関係とも共通しています。現実的な目標を設定し、目標達成への期待をもち、自立性・有能性・関係性への欲求が備わったときに動機づけが強まり、やる気も高まるのです。
英語コミュニケーションゼミの合同発表会は年に2回あるので、3・4年次で4回参加することができます。回を重ねるごとに研究の内容も深まり、プレゼンテーション能力にも各段の進歩のあとが窺えます。また、各 発表の後の質疑応答もとても充実していました。
学生の感想
- 日本と西洋の女性のあり方が異なり、それがわかりやすく説明されていてよかったです。
- 髪型に注目して時代を見たことはなかったので興味深いテーマでした。
- 語りかけるような話し方が聞きやすく、内容もわかりやすかったです。
- 聴衆に対しての質問があったり、具体例として発表者が演技をしたりとすごく楽しい発表でした。
- 発表のテーマが身近で、例を出しながらの説明もわかりやすかったです。
- 『ジェイン・エア』は授業で触れたことがありましたが、社会的背景等を含めて考えると、また違った面白さがあることに気が付きました。
- テクストの内容を引用しながら、その時の社会背景を説明するのは難しいと思いますが、とても良い発表でした。