2015年 外国人100人アンケート @ 鎌倉

井戸ゼミ 3年生一同

みなさんこんにちは。国際文化学科英語コミュニケーションコースの井戸ゼミ3年生です。私たちは9月3~4日の2日間、鎌倉で外国人観光客を対象とした「100人アンケート」を行いました。ユネスコ無形文化遺産に登録された“和食”をテーマにアンケートを作成し、小町通り班と長谷寺班の2チームに分かれて調査を実施しました。

まずは、その様子をお伝えします。

  • 小町通り班 7名
    小町通り班 7名
  • 長谷寺班 6名
    長谷寺班 6名

アンケート開始  ~ 大丈夫かしら? ~

午前9時に鎌倉駅に集合し、早速2チームに分かれてアンケートを開始。午前中は人通りが少なかったため、どちらの班も人数が伸びず「本当に100人にアンケートが出来るのか?」と少し不安になりました。しかし、少ない人数ながら、出会った外国の方とのコミュニケーションを楽しみながら進めていきました。

  • イギリスからのおしゃれな方と
    イギリスからのおしゃれな方と
  • アメリカ合衆国からの元気な方と
    アメリカ合衆国からの元気な方と

午後のアンケート ~ 快調! 140人の方から!~

各チームで昼食をとり、午後のアンケートを開始。午前に比べてどの場所にも観光客が増え始め、想像以上に外国人観光客の割合がとても高く驚きました。小町通りでは特に鶴岡八幡宮の参拝客、長谷寺では参拝後の方が多く、それらの方をターゲットにインタビューを行いました。

午前に比べみんなが積極的に話しかけ、とても会話が弾んだこともあり、さらに楽しんでアンケートを行うことが出来ました。長谷寺班ではより多くの方にアンケートするために有名な大仏がある高徳院の周辺でも行いました。その結果、なんと予定を大幅に超える140人の外国人観光客にアンケートをすることが出来ました。

アンケート終了後は、各チームで周辺の観光をして、夕方には小町通りで合流し、全員で夕食。夜は大磯プリンスホテルに宿泊しました。まずアンケートの結果を、国と地域ごとにまとめるなどの集計作業を行い、その後は遅くまで部屋でおしゃべりをして楽しみました。

  • スペインからのご家族旅行の方と
    スペインからのご家族旅行の方と
  • 熱心に書き込んで下さり感謝!
    熱心に書き込んで下さり感謝!

アンケートを終えての感想  ~ 外国の方への感謝と合同発表会テーマへ ~

普段はなかなか経験できない外国の方とのコミュニケーションに、最初は不安や戸惑いもありました。しかし、アンケートをしていく中でみなさんが快く答えてくださったり、気さくに話してくださったりしたおかげで、緊張もほぐれ楽しんで実施することが出来ました。

今回は3年生のゼミ生13人が全員参加し、準備不足な面もありましたが、当日はチーム同士で連絡を取り合い、外国の方に積極的に話かけることが出来ました。同じ目標のもとに話し合いを進め、ゼミ生全員の仲がさらに深まった2日間でした。

後期の合同発表会では、このアンケートを基に“和食”について発表します。実際に外国の方にアンケートをしたからこそ得られた成果もあるので、準備を万全に合同発表会に臨みたいと思います。

次に、アンケート結果の中から、2つの質問の結果を報告します。

アンケートの結果報告

アンケートの対象はヨーロッパ・オセアニア・アジア・中南米・北米の140人でした。ここでは 「和食が無形文化遺産に登録されたことを知っていますか?」と「夜、誰と食事をしますか?」の二点に着目し、地域別のグラフにまとめてみました。

Q1 なたは、WASHOKUがユネスコ無形文化遺産に登録されたことを知っていますか?

  • ヨーロッパ
  • オセアニア
  • アジア
  • 中南米
  • 北米

Q2 夜、誰と食事をしますか?

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Q1「あなたは、WASHOKUがユネスコ無形文化遺産に登録されたことを知っていますか?」への回答は、全ての地域で「知らない」が大半を占めました。また「和食」という言葉自体を知らない人が多く、寿司などの日本食のことだと説明すると分かっていただけました。和食の印象は「健康的」「おいしい」「日本らしさを感じる」など非常に良く、和食が日本の文化・歴史を象徴するものとして関心が持たれていることが分かりました。

Q2「夜誰と食事をしますか?」に対しては、「家族と食べる」という回答が最も多い結果となりました。特に欧米の方々は家族と過ごす時間を大事にしており、食を通してコミュニケーションを重視しているように思われます。また、オセアニアの方々は定時に仕事を終わらせて、仕事以外の時間を楽しみたいという気持ちを強く抱いており、プライベートを充実させたいという思いから食を楽しむことを重視しているのではないかと考えられます。

アンケート結果の感想

WASHOKUがユネスコ無形文化遺産に登録されたことが、日本では新聞やテレビで大きく取り上げられていた為、海外でもその認知度は高いだろうとアンケート実施前には思っていました。しかしその予想は外れ、無形文化遺産に登録されたことを知る以前に、WASHOKUという言葉を知らない人が多く、改めてWASHOKUの認知度の低さを実感しました。また、WASHOKUが無形文化遺産に登録された背景には、日本で消えつつある日本人の伝統的な食文化を守ろうとする願いがありました。私たちは、日本人として自国のことをもっと知るべきであり、素晴らしい日本文化に誇りを持つべきだと思いました。したがって今回の調査では海外のことだけではなくWASHOKUを知る良い機会となりました。

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今回、アンケートに答えていただいた方には事前に作成した “Thank You Gift”をプレゼントしました。これは日本食のレシピや食文化について書かれたもので、渡した時には「帰ったらぜひ作ってみたい!」「日本食が好きなのでとても嬉しい!」などと言われ、非常に喜んでいただけました。少しでも日本の食文化を知ってもらい、WASHOKUの素晴らしさを分かってもらえることを願っています。

アンケートに協力してくださった皆様、どうもありがとうございました。
Thank you very much!! See you again in Japan.

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