小児1型糖尿病サマーキャンプに参加しました
2015/09/02
平成27年8月9日(日)から8月12日(水)まで、御殿場市で開催された「小児1型糖尿病サマーキャンプ」に、本学科の西村一弘教授、大槻優紀助手と学生(3年生)4名が参加しました。このキャンプは、1963年に日本で初めて行われた1型糖尿病患者を対象としたサマーキャンプを継承したサマーキャンプです。1型糖尿病の小・中・高校生約40名を対象としたもので、つぼみの会(1型糖尿病の家族と患者の会:1964年発足)主催で毎年開催されています。主な目的は、子供たちが自然の中での集団生活を通じてインスリン自己注射や血糖自己測定、食事計画など自己管理に必要な糖尿病に関する知識と技術を身につけることです。詳細は以下のとおりです。
名称 | 第53回つぼみの会サマーキャンプ ひまわりグループ |
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期間 | 8月9日(日)~8月12日(水) |
場所 | 静岡県御殿場市 富士社会教育センター |
このキャンプにボランティアとして参加した学生は、5月から事前ミーティングを繰り返し行い、毎日の食事提供・摂食量調査・カーボカウント・小学生向け集団教育・中高生向け集団教育・調理実習企画運営・お食事メモリー(摂食状況報告書)作成などの活動を分担して行いました。そこで、実際の患者や多くの医療スタッフ・他大学の学生・社会人管理栄養士等と寝食を共にしたことで、糖尿病の病態や糖尿病食に関する理解を深めることができ、また管理栄養士の業務やその重要性についても再認識することができたようです。
大学内の授業だけでは学ぶことができない貴重な体験を得た学生の感想を以下に記します。
学生(3年生)の感想
- 8月9日から12日までの4日間、静岡県で1型糖尿病の子供たちといっしょにサマーキャンプに行きました。キャンプ中は栄養スタッフとして、朝昼夕の三食と、間食、補食を作ることと、誰がどのくらいの量の食事を摂ったかの調査を行いました。食事は1回に120食以上を作る大量調理であったので、普段の調理とは作業の仕方が違いました。また、食事を提供する時間や、食中毒に関わる衛生面などにも普段以上に気を配る必要がありました。そのため、体力的にも精神的にも大変な面がありました。しかし、自分たちが作った食事を食べて、「おいしかった」、「ありがとう」と子供たちが笑顔で言ってくれたとき、とてもうれしく思いました。だれかのために食事を作り、食を通じてたくさんの人を元気にしたり励ましたりして、健康の維持増進に寄与できる管理栄養士という職業に、今まで以上の強い憧れを抱きました。
キャンプでは駒沢女子大学の学生だけではなく、他大学の学生や、キャンプを卒業して今は管理栄養士として活躍している社会人の方々とも、4日間共に生活しました。そのため、同じ志をもった仲間と将来について語り合ったり、社会人の方々からは、管理栄養士としてどのように働いていて、現場ではどういう調理方法や栄養指導を行っているかなど、様々な貴重なお話を伺うことができました。また、自分の将来に関する相談についても、いろいろなアドバイスをいただくことができ、広い視野をもつことができました。
このキャンプに参加したことによって、様々な交流関係を築くことができたことは、私自身の貴重な財産になったと実感しています。キャンプに関わられたスタッフの皆様と参加者の皆様に感謝をし、今後の学生生活に励んでいきたいと思います。