第1回オープンキャンパス 5月30日(土) 体験授業

臨床心理学を栄養指導にいかすには?

駒沢女子大学の健康栄養学科では、心理学や臨床心理学、カウンセリング論の授業を通して相談者(クライエント)の「こころ」を含めた理解とケアができる管理栄養士の育成に力を入れています。管理栄養士を目指されているみなさんの中には、なぜ「こころ」の理解が必要であるのかと疑問を持っている方もいるかもしれません。

そこで今回の体験授業では、なぜ管理栄養士の業務にクライエントの「こころ」の理解とケアが必要であるのか、医療機関における栄養指導の場面を取り上げ説明しました。

何らかの身体的不調や栄養状態の問題を抱え食事療養が必要であると医師から告げられたクライエントは、どのような思いをもって管理栄養士のもとを訪れるのでしょうか。相談に訪れた方の中には、食事療養の必要性を頭では理解していても「こころ」は受け入れていないという状態にある人もいるかもしれません。食事療養は継続することが求められるため、大きな葛藤を抱えたまま「こころのケア」を行わずに栄養指導を進めていくと途中で実践することが難しくなったり、中断してしまったりすることも考えられます。こうしたことを防ぐために管理栄養士はクライエントが食事療養についてどのように考え感じているのか理解し、その都度適切な「こころのケア」を行うことが求められます。

今回の体験授業では、「こころのケア」の一つとして共感的にクライエントの話を聞くという方法を紹介しました。共感的な対話の場はクライエントに安心感をもたらし、その安心感を基盤として管理栄養士との間に信頼関係が築かれていくと考えられます。そのため、共感的に話を聞くという技術を大学時代に習得しておくことは大切です。

大学の授業では、主に臨床心理学やカウンセリング論の中で「こころのケア」についてより詳しく学びます。授業の内容について知りたいという方は、オープンキャンパスに足を運んでみてください。

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