第4回オープンキャンパス 7月9日(土) 体験授業(大坂)

バランスの良い食事とは???(栄養教育論)

管理栄養士の仕事には、「対象者に合わせた栄養教育を実施し、行動変容を促す」ことがあります。今回の体験授業では、その対象者に合わせた栄養教育がいかに大切かを、“バランスの良い食事”を例にしてお話しました。

“バランスの良い食事”と一言で言っても、エネルギーや栄養素の摂取レベルで考えるのか、食品群を用いてすべての食品グループから食品を摂取しているかどうかで判断するのか、また、主食や主菜、副菜など料理の組み合わせで考えるのかなどの方法があります。

エネルギーや栄養素の摂取レベルで考える場合には、厚生労働省が公表している「日本人の食事摂取基準」に合わせた栄養量が摂取できているかどうかで判断することになります。また、食品群を用いた方法をイメージするには、小学生や中学生の頃の学校給食の献立表や掲示を思い出してみてください。給食に使われている食品が「3色食品群」で表されていませんでしたか?食品群で考える場合は、主に含まれている栄養素とその働きから食品をいくつかのグループに分け、すべてのグループから食品が摂取できているかどうかを判断します。一方、料理の組み合わせで考える方法では、「食事バランスガイド」を紹介しました。「食事バランスガイド」は、厚生労働省と農林水産省が策定したイラストで、1日あたり「何を」「どれくらい」食べたらよいのかが一目で分かるように示されたものです。

対象者は年齢や性別だけでなく、栄養や食品の知識や調理技術などにも差があります。そこで、いずれの方法で教育するかを適切に判断することが大切になってくることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

当日参加してくださった皆さんは、きっと自分の食生活を振り返るきっかけにもなったことと思います。このような機会を与えるだけでも、管理栄養士として栄養教育を実施することになることを覚えておいてくださいね。

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