第6回オープンキャンパス報告

8月7日のオープンキャンパスには、暑さの厳しい中、多くの高校生とご家族にご参加いただきました。杉野知恵先生による学類紹介では、2年次前期に観光文化学類の学生がどのような科目を履修するのかを、2つのタイプの履修モデルに沿って分かりやすく解説されました。

体験授業「人びとを魅了するディズニーリゾート3つの謎」は、観光文化学類の基本科目である「観光マーケティング論」を担当する鮫島卓先生が行いました。観光マーケティングとは、観光サービスを提供する供給者の視点で物事を考えることです。企業が提供するモノやサービスには必ず意図があります。「なぜ子どもより大人の入場者数が多いのか」、「なぜ入場口が1つしかないのか」、「なぜトイレに本来あるべきアレがないのか」というディズニーリゾートに関する3つの謎を紐解きながら、ディズニーリゾートがどんな意図でビジネスを展開しているのかを解説していきました。

まずディズニーリゾートのCM動画を見ながらどんな客層をターゲットにしているのかを考えました。そして創業者ウォルト・ディズニーの理念から、子どもだけではなく大人も楽しめるパークの空間設計を行っていることを解き明かしました。次に入場口が1つしかない理由、トイレに鏡がない理由にディズニーリゾートの非日常を提供するサービス・コンセプトが現れていることの種明かしがなされました。

また、ディズニーリゾートはディズニー映画あってのテーマパークです。消費者は映画を見て事前期待をもち観光行動は観光前から既に始まっていること、テーマパークは映画の世界を再現する場所であること、そして購入したグッズなどを通して観光後も経験の再現がなされ、それがまた次の観光を促すサイクルを描いている観光行動論の特徴についてもわかりやすく解説がなされました。

参加者のすべてがディズニーリゾートへの訪問経験があったこともあり、関心の高さが伺われました。参加された方々からは「ディズニーリゾートには何度も行ったことがあるけど、供給者の視点で見ることで新たな発見があり、面白かった」「観光産業の舞台裏の努力や工夫がわかり、ぜひ勉強したいと思いました」「次回ディズニーリゾートに行くときに今日の話を参考にしてよく見てみたいと思いました」「授業がすごく楽しくて、難しい言葉も分かりやすい説明があり、観光マーケティングを学んでみたいと思いました」といった感想が聞かれました。

次回、8月21日(土)のオープンキャンパスでは、本間准先生による体験授業「事例から学ぶ はじめての旅行企画入門」を予定しています。ご参加をお待ちしています。

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