第6回オープンキャンパス報告

8月3日の第6回オープンキャンパスは、通常より1時間早く開始され、学類説明と体験授業を2回ずつ行いました。観光文化学類の1回目の学類説明・体験授業には教室に入りきれないほどの高校生とご家族をお迎えし、急遽椅子を追加する大盛況でした。まず、観光文化学類が何をめざし、どのような学びができるのか、さらに4月に行われた宿泊・バスツアー研修などについて、加藤学類長から説明がありました。

ひき続き行われた体験授業「ディズニーリゾートから学ぶ観光マーケティング入門」を担当するのは、長年旅行会社に勤務し、現在は駒沢女子大学の地元稲城市の観光協会長も務める鮫島卓先生です。

まず、先生の専門「観光マーケティング」の定義が説明されました。「マーケティング」とは企業が顧客のニーズに合う「価値」を提供し、顧客に満足を与えながら「利益」を最大化する活動であり、それを観光分野に応用したのが「観光マーケティング」です。

では、ディズニーリゾートはどのような「価値」を提供し、またどのように「利益」を最大化しているのでしょうか。ディズニーリゾートのマーケティングとはどのようなものなのか、スマホを使ったアンケートも取り入れて授業は進められました。

体験授業参加者が最後にTDRを訪れたとき、何時間滞在し、総額いくら使ったのか、改めて振り返ってみた後、統計が示されました。2018年には年間約3000万人が来園し、平均8.9時間滞在しています。一人当たりの消費額は1万円を超え、チケット収入よりも園内での飲食と商品購入に使った金額の方が上回っています。実際に鮫島先生が園内を歩いて数えたところ、アトラクションの数32に対し、商品販売店・飲食店は68箇所もあったそうです。ディズニーリゾートは巨大なショッピングパークだったのです。

ゲストの消費を促進するためには、回遊性・滞留時間を増やさなければなりません。そのためにどのような施策が取られているかについて、先生はすぐに回答を与えず、「パーク内に入ったときに、まずすることは?」と参加者に問いかけました。「ファストパスを手に入れます」という声が上がりました。ファストパスを持つことで並ばずにすめば移動の機会が増え、それだけ消費の機会が増えます。またパレードと花火を夜行っているのは、滞留時間促進のためなのです。

このような観光マーケティングの応用は、ディズニーリゾートに限らず、温泉観光地などでも行われていることが紹介され、体験授業は終了しました。2回目の授業は少人数になり、対話の機会も増えて、和やかに行われました。

以下は参加してくださった方々の感想です。

個別相談にも多くの方が足を運んでくださいました。お暑いなかご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。

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