オンラインで実施された講義「人間関係の基礎」の紹介

2020年度前期に行った「人間関係の基礎」の授業を紹介したいと思います。
今年度の授業は新型コロナウイルス流行の影響を受け、遠隔授業形式(以下、オンライン授業とします)で実施されました。

オンライン授業で実施されたものの、こちらの授業はカリキュラムを大きく変更せずに実施することができました。特に、グループワークの際には、各グループごとにオンライン会議システム(Google Meet)を使用してグループメンバーで話し合うことにより、通常の授業と大幅には変わらない学修をすることができました。

そこで、今年度行ったグループワークの内容を以下では紹介したいと思います。

今年度のグループワークは、「10年後の○○」というタイトルでプレゼンテーションを行いました。
タイトルの○○の部分は、各グループが好きなテーマを選択し、その題材に関して10年後を想像したうえでプレゼンテーションを作成しました。
なお、このグループワークの直前まで「働き方の未来」に関する文章をもとに未来を考える授業を行っていました。そこでは、社会が今後どのように変化していくか、それに伴い我々の働き方はどのように変化しうるのかをディスカッションを中心にしながら考えました。今回のグループワークはこれを踏まえたうえで未来を自由に想像する活動となりました。

私が担当したクラスのグループでは、「10年後の文房具」「10年後のスマホ」「10年後の電化製品」「10年後の食生活」が題材として選ばれました。
以下では、グループのスライドの一部を紹介します(一部で画像を差し替えてあります)。

  • 「10年後のスマホ」班のスライド
    「10年後のスマホ」班のスライド
  • 「10年後の文房具」班のスライド
    「10年後の文房具」班のスライド

その他にも、「10年後の食生活」班では、「生サプリ」(健康状態を冷蔵庫に内蔵されたカメラにより判断し、その場でサプリを作ることが可能になる)や「IoT冷蔵庫による食生活の提案」(IoT冷蔵庫が更なる発達を遂げ、健康状態に合わせた献立の提案をしてくれる)といったアイディアが紹介されました。

今回のグループワークは、未来を想像するだけでなく、想像した未来を聴衆に分かりやすく説明し、イメージを共有してもらうこと、そして共感をもって聞いてもらう必要があります。そのための工夫を各班とも考えながら、活動しているようでした。
また、作成されたプレゼンのレベルも高く、遠隔授業が多く行われたことによって学生のPCスキルは確実にアップしているようでした。

今年度はあいにくオンラインでのグループワークとなりましたが、グループメンバー同士でコミュニケーションを取りながら課題を進めていくことで、仲も自ずと深まったようです。どの学生もオンラインであるからこそ、相手の通信環境を考慮したり、発言を待つなどの心配りをしながらグループワークを進めていたようでした。一部では、声のトーンや相づちを打つことを意識的にするようになったなどコミュニケーションに関する新たな学びを得たという学生もいたようです。
オンライン授業は初めての取り組みとなりましたが、このように学生にとっても教員にとっても学ぶことの多い取り組みとなりました。

(倉住友恵)

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