2024(令和6)年度 保育科学内研究発表会を開催しました!
2025/03/31
3月6日(木)13時より、本学八十周年館3階音楽室にて「令和6年度の保育科学内研究発表会」を開催いたしました。
ここ数年、本発表会は定年でご退職の先生の最終講義という形で開催していましたが、今年度は、3名の先生に、これまでのご研究について発表していただきました。
はじめに、松本哲平准教授に、「教育研究の現在地について」というテーマで発表していただきました。松本先生はジャズピアニストでもある傍ら、音楽教育の研究者として研究をされてきました。これまでの研究、そして現在の研究、これからの研究について、音楽教育における文化政策や児童の鑑賞について、社会と音楽のつながり、社会で行われる音楽教育について、量的、質的な面から解説してくださいました。さらに詳しい松本先生の現在のご研究内容は、今年度3月出版の『駒沢女子短期大学 研究紀要第58号』をご覧ください。
次の発表は、田口禎子准教授です。田口先生は、学生の心と体の相談や、付属こまざわ幼稚園の子どもたちの発達について、臨床のお立場からさまざまな相談に乗っていただいています。発表会では、博士論文「思春期青年期における早期発見教育支援プログラムの開発」について、解説していただきました。長い時間をかけて、たくさんのデーターを分析してプログラムを開発されたことなど、博士論文を書き上げるまでのご苦労と達成感はとても大きかったことであろうと感じたご発表でした。田口先生は、これからも療育の現場で、たくさんの人を支えていってくださることでしょう。
3番目の発表は、「『アートの探求』-現代アートから幼児教育を経て-」と題して、西村愛子准教授にご発表いただきました。天真爛漫で華やかさと明るさを保育科に与えてくださった西村先生の、アーティスト&教育者としての軌跡についてお話をいただきました。現代アートの制作とともに実践されている地域での幅広いアート活動は、幼児教育、そして、子育て支援につながり、大きく社会に貢献していらっしゃることを痛感しました。西村先生が教えてくださった造形作品は、付属幼稚園の先生方や卒業生にも受け継がれ、実践されています。
最後に、西村先生と松本先生によるコラボ企画「ライブペインティング」です。2人のアーティストによる「ライブペインティング」は、松本先生が奏でるピアノ演奏とともに西村先生がアートの作品を仕上げるというものでした。お2人のライブから、とても心地よい雰囲気が醸し出され、その空間にいる参加者たち全員が、非日常の柔らかい、温かい、すてきな世界に引き込まれて行きました。
夫々に研究方法は異なりますが、私たち教員は、研究を通して探求し続けることの大切さを、改めて3名の先生方から教えていただいた研究発表会となりました。
学術・紀要委員会:市野 繁子