008: 環境工学で「ソーラータウン府中」を見学してきました
2014/08/18
「環境工学」の授業では、気候・温熱・空気・音などの環境要素を建築物へ取り込むための技術的な手法を学びます。実際の建築物実例を取り上げながら進めていきますが、百聞は一見にしかず。そこで、環境配慮に取り組んだ住宅の実例を見学してきました。
「ソーラータウン府中」は、東京都のまちづくり・長寿命環境配慮住宅モデル事業として建てられた全16棟の分譲住宅です。「園路がつむぐ庭物語」が全体計画のテーマになっており、公園の中に建つような境界線を意識しない自由な暮らしができるようにと、各住戸が少しずつずれて配置されています。
今回は、事業者である相羽建設株式会社の迎川氏に詳しくご案内していただきました。
まずは、モデルハウスのリビング空間で、この事業の概要や建物について詳しくご説明していただきました。そして、モデルハウスの自然素材を活かしたインテリアや、環境配慮への工夫や設備などを解説していただき、気になることはその都度質問しながら見学をしました。6月末の比較的暑い日の見学でしたが、室内はとても心地よい環境でした。続いて屋外に出て、16棟の街並みについて解説していただきながら、敷地全体を見学しました。
実際の建物や街並みを体感し、自分たちの肌で感じることができる貴重な見学会でした。
最後に、お忙しい中、とても丁寧なご案内をしてくださいました相羽建設様に御礼を申し上げます。
学生の声
- 3年 新井梨良
私は、見学会に行く前に建築計画の授業課題でソーラータウン府中について調べていました。実際に見学してみて、私が想像していたより地球環境を考えた住宅でした。これから私たちが家を建てる際に必要になってくるのは、やはりエコを考えた住宅だと思います。実際に住んでいる方の夏のエアコンの使用率は、普通の住宅に住んでいる人々よりはるかに下回る数値であることがわかりました。環境にも良く、私たち自身の体にも良い住宅。このような住宅が、これから世の中に広がっていって欲しいと思います。 - 3年 森山加奈子
日本の住宅は30年ほどで建て替えられてしまうのに対して、ソーラータウン府中では長寿命環境配慮の住宅ということで、長く使える、かつ、エコで経済的な住宅でした。
地形を研究し、風の通り道を考えて住戸を配置することで、各住戸に風が通り抜け夏でも快適で涼しく、エアコンをあまり使用しない生活。ソーラーシステムの設置により暖房、発電、給湯、換気が行えるエコな暮らし。他にもたくさんの工夫が詰まった住宅を実際に見ることができました。
今後、こういった長く住め、環境にも住む人にも優しい住宅が最も求められてくるのではないだろうかと感じました。たくさんのお話が聞け、目で見て触って実感ができ、とても充実した見学会でした。