2014年 国際協力実習 IN MONGOLIA
2014/10/24
今年度は3年生4名、4年生1名の計5名で9月1日から8日まで、モンゴルのウランバートル市とその近郊で、国際協力実習を実施しました。
スケジュールは以下のように、とても充実した内容でした。
日程
9月1日 | 成田空港からモンゴル航空の直行便でウランバートルチンギスハーン空港へ |
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9月2日 | ICAモンゴル事務所でのレクチャー 青年海外協力隊員とシニアボランティアとのランチタイムインタビュー 青年海外協力隊員の活動現場である淡水緑化センターでレクチャーと視察 日本人抑留者墓地を訪問 |
9月3日 | 日系企業(MJ Partners)訪問 社長インタビュー シニアボランティアの活動現場である国立文化芸術大学付属ラジオテレビ学校訪問 日本のODAによるカシミア企業・ゴビ訪問 |
9月4日 | モンゴル日本センター・人材開発センターの3名の方からレクチャー モンゴル国立教育大学訪問 日本語学科の授業に参加し、交流 |
9月5日 | モンゲニ統合学校で日本語を勉強する小中高生の授業を見学 日本への短期留学で6月に出会った小中学生と再会し、交流 モンゴル国立教育大学の学生の案内で市内見学 |
9月6日 | テレルジへ出発 イフザサクで日本語を学ぶ学生たちと、同大学所有のゲルキャンプで交流 隣接するチンギスハーン博物館を見学 |
9月7日 | テレルジよりウランバートル市内に戻る 帰国準備 |
9月8日 | 7:55発のモンゴル航空の直行便で成田空港へ |
活動のいくつかを写真で紹介します。
参加学生の感想
- モンゴル、首都ウランバートルの印象は想像とは大幅に違っていました。道路が整備され、車が行き交い、建物も真新しいものばかりでした。私は国際協力に関心があり、モンゴル研修へ行くことを決意しました。事前学習で日本のODAやJICAについて聞いていたので、改めて日本のモンゴルへの支援や課題、これからの目標について深く学ぶことができました。
そして、今回の研修で私はモンゴルの人々の生き方に考えさせられました。自分という価値を磨き、常に夢を持って生きる姿に、私は尊敬の念を持ち、見習うべき姿だと感じました。
「私は将来何をしたいのだろう、誰のために働きたいのだろう」と、将来について迷ってばかりだった私でしたが、やりたいことに挑戦してみようと思うきっかけになりました。(3年 齊藤 美咲) - 長いようで短かった実習では、たくさんの人と出会い、たくさんのことを学びました。
私は英語の教職課程を履修していて、モンゴルの教育にも興味を持っていました。実習で訪れたモンゲニ統合学校で、校長先生の教育方針について伺ったのですが、先生の教育に対する考え方に共感し、ゼミでモンゴルでの教育について深く調べたいと思いました。
また、言葉の面で不安がありましたが、実習に行く前に駒女のモンゴル人留学生の方々に教わったモンゴル語と、指さし会話帳、片言の英語、そして日本語でコミュニケーションをとることができました。私にとって海外での異文化交流は初めてだったのですが、完璧に話せなくても意思疎通はできるとわかり、異文化交流にもっと積極的になろうと思いました。
ここには書ききれないくらいたくさん学び、思い出を作ることができたので、今後の学生生活に活かしていきたいです。(3年 加藤 美帆) - 私は海外に行ったこともほとんどなく、まして途上国を訪れたのは初めての体験でした。今まさに発展しようとしている国には先進国にはない不思議な躍動感があるように感じられました。
今回の研修では、JICAの現地事務所や一般企業、学校などで様々なお話を聞かせていただいたのですが、JICAの方によると「モンゴル人は皆、いつかは社長に、と思っている」のだそうです。この気質がモンゴルの躍動感に繋がっているのかもしれません。実際に日本から米を輸入する会社を興された方にもお会いして、このチャレンジ精神を自分も見習わなくてはと感じました。
本当にこの研修は自分にとってよい勉強になりました。今回学んだことは今後に活かしていきたいと思います。研修でお世話になった方々すべてに感謝を! (3年 荒木 夏実) - 今回私たちは、実習でたくさんのモンゴル人・日本人の方々と出会い交流してきました。その中で、モンゴルの学生がたとえ日本語があまりできなくても、それでも必死に伝えようとする姿勢に感動したし、愛情や優しさをたくさん感じました。また、モンゴルに対する印象は行く前と行った後では大きく変わりました。若者が多く、都市は発達し、日本に徐々に似てきているのを感じ、とても面白い国だと思いました。
言語が分からなくても、確かに何とかなるかもしれない。しかし、真のコミュニケーションをとるためには、言語が不可欠だと感じました。今後言語習得の勉強を頑張りたいです。また、私も日本からの進出企業やモンゴル人のようにたくさんのチャレンジをしたいです。(3年 右近 沙織) - 今回の国際協力実習は、モンゴルの様々な現状や問題を学ぶだけでなく自分自身の価値観を見つめ直す良い機会になりました。
この実習に参加するまで、日本では治安と水はタダと言われるように、蛇口を捻るだけで安心・安全な水が飲め、何不自由なく食事をすることが当たり前であると思っていました。
しかし、これらは全て当たり前でないことを今回の実習で痛感し、大自然の厳しい環境の中で生活しているモンゴル人の強さを学びました。
今後、私は、モンゴル人のように、どんなに辛く厳しい環境に置かれても、自分自身を見失うことがないよう、強く生き、物事をしっかり考え、日本人として生まれたことを幸せに思い行動していきたいです。(4年 大庭 幸)
国際文化学科 臼井 実稲子