ペルー便り ~青年海外協力隊員として~  No. 1

駒沢女子大学の学生の皆さん、こんにちは。2015年の3月に国際文化学科を卒業した新野佐和子です。卒業して、あっという間にもう半年以上が過ぎました。

私は今、青年海外協力隊27年度2次隊の隊員として、ペルーに来ています。70日間の長野県駒ケ根市で行われた派遣前訓練を無事に終え、10月5日に日本からペルーに渡りました。ペルー赴任後の1か月間は、首都のリマでオリエンテーションを受け、現地の語学学校に通い、ホームステイをしながら語学研修を行いました。その後、それぞれの任地に移動し、活動が始まります。今回は、この1か月間のリマでの生活について、紹介させて頂きます。

その前に、皆さんペルーという国をご存知でしょうか。南米大陸に位置するペルーは、日本から見て地球の裏側と言われるところにあります。日本との時差は14時間、季節は今が春でこれから夏という、真逆の国です。面積は日本の約3倍、人口は日本の4分の1です。国土はコスタ(海岸部)、シエラ(アンデス山岳部)、セルバ(アマゾン地帯)という3地域に分かれ、それぞれが異なる自然環境に恵まれ、世界に存在する32気候のうち28種類をも有していると言われています。

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主な観光地としては、マチュピチュやナスカの地上絵、チチカカ湖等、人生で1度は見てみたい!と思う場所がたくさんある国です。ペルーはジャガイモの原産地としても有名で、その種類は3000品種以上あると言われています。また、最近では、世界で最も美食を堪能できる国と言われるほど、食べ物が豊富で美味しい国です。

  • やさしいホストマザーと
    やさしいホストマザーと
  • おいしいペルー料理
    おいしいペルー料理

とっても素敵な国ペルーに来て、約1か月。このうち、約3週間は、リマ市内でホームステイをしていました。女性の1人暮らしのお宅にお邪魔しましたが、アメリカ人の大学生の女子もホームステイしており、毎晩ママが作ってくれる美味しいご飯を3人で一緒に食べ、テレビを見て、ガールズトークをする、とても楽しく、充実した日々を送らせて頂きました。

また、語学学校ではペルー人講師によるマンツーマン授業を、月曜から金曜まで受けました。授業は1コマが2時間で、毎日文法と会話の2コマがあります。授業中は、わからないことはわからないと言える環境で、様々な教材を活用してくださり、ペルーのこと、日本のこと、文化の違い等、多くのことを考え、話す機会を頂けました。

  • 語学学校の先生と
    語学学校の先生と

土日は授業がなかったので、リマ市内の遺跡やそこで活動されている先輩隊員の活動の様子を見させて頂いたり、1年に一度開催されている、「セニョール・デ・ロス・ミラグロス」を見に行ったりと、本当に充実した日々を送らせて頂き、ペルーのことを少しずつ知ることができました。

こちらに来てから、英語も日本語も通じず、生活の全てがスペイン語になり、伝えたいことが伝わらなかったり、相手の言いたいことが聞き取れず、コミュニケーションがうまくいかなかったり、という場面ばかりで、何度も不安に駆られました。しかし、大切なことは、伝えることを諦めるのではなく、言い換え、ボディランゲージ、絵、写真等、あらゆる手段を使って、伝えようという努力をし、発信し続けることなのだと、ホストマザーと語学学校の先生方との交流を通して学びました。

  • リマ市内、パチャカマック遺跡にて
    リマ市内、パチャカマック遺跡にて

私は、これから、ペルー北部に位置するカハマルカ州という標高2500m程の大自然に囲まれた地域に派遣され、2年間の活動が始まります。そこで、出会う多くの人々に対しても、伝えることを諦めることなく、発信し続け、そして地域の方々に沢山のことを教えてもらいながら、寄り添って、共に生活していくつもりです。

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