セネガル便り ~青年海外協力隊として~ No. 1

アッサラー・マライクン。みなさん、こんにちは。2015年3月に国際文化学科を卒業した土屋璃香です。私は今、青年海外協力隊としてアフリカ最西端の国、セネガルで生活をしています。今回は、赴任して5ヶ月で私が知ったセネガルの様子をお伝えします。

人・暮らし

セネガルの多くの人々は温厚で人懐こく、調和を大切に生きているように見えます。音楽がかかれば踊り出し、誰かが話し始めればみんながそこに加わり一緒に笑う、そんな陽気な人たちです。また、おもてなしを意味する「テランガ」の国と言われるだけあり、どこを歩いていても「ご飯食べにおいで〜」「お茶飲んでいきな〜」という具合に声をかけてくれたり、畑に行くと野菜を分けてくれたりします。おかげでいつも幸せいっぱい、お腹もいっぱいです。

そんな彼らの日常をのぞいてみると、赤ちゃんから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、家族・近所、みんなが一緒に生活しています。上の子が下の子の面倒を見て、誰かが誰かを叱って、また違う誰かがそれを慰めて笑わせて、一緒に遊んで。 共に時間を過ごし、今を一緒に生きています。そんな暮らしもセネガルの好きなところのひとつです。

言葉と挨拶

セネガルの公用語はフランス語ですが、それとは別に多数の言語があります。その中でも多く話されているのがウォロフ語です。ウォロフ語でどんな挨拶をしているか、朝の会話を少し紹介します。
「(名前を呼ぶ。)元気?よく眠れた?家族は元気?子どもたちはどう?朝はどう?仕事はどう?暑さはどう?みんな平和ですか?」などなど。
このやり取りがまるでラップのようなリズムの中で繰り返され、長い挨拶が続きます。相手の様子を気にかけている証拠ですね。挨拶ひとつをとってもその国の文化が見えてきます。

食事

セネガルのご飯はとってもおいしいです。朝はフランスパンに甘いコーヒー。お昼はお米が主で、その上に肉や魚、玉ねぎソースやオクラのソースなどをかけて食べます。基本的に1プレートで、それをみんなで囲んで食べるのがセネガル流。私も女性たちに混ざり、セネガル料理を教えてもらっています。

セネガルで暮らし始めて

言葉はまだ拙く、伝わらないことも多々。文化だって生まれ育った環境だって、宗教だって違う。それでもここでの暮らし、いいなあと思います。

悔しい思いをしたり悲しくなったり怒ったりすることはもちろんあるけれど、その分楽しいこともあって、小さなことが嬉しかったり、笑ったり。いろんな気持ちが素直に湧き出てくる、そんな「人」と「感情」の中に生きている感覚。ここでの生活が私は好きです。これからどんなセネガルを見られるか、彼らと一緒に何ができるのか、楽しみです。

最後にみなさんへ

今できること、目の前のことをぜひ大事にしてください。今を一生懸命に生きていればそれが自然とその先につながると思います。そして自分が面白いなと思うこと、どうしてだろうと疑問に思うこと、どんどん追求してみてください。応援しています!

もうすぐ本格的な活動が始まるので、その内容については、また次回以降報告させてください。

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