講義「現代社会総合講座」に外部講師の方をお招きしました
2019/06/07
5月16日、5月23日の2週にわたり、外部講師の先生を招いて「現代社会総合講座」の講義が行われました。
「現代社会総合講座」は人間関係専攻(学科)の特色ある授業の1つです。ひとつの映画を題材にして、人間関係専攻の全教員が自身の専門的知識をもとに多様な角度から分析を行います。異なる専門分野を背景に持つ教員が多いため、同じ映画を取り上げてもその講義内容はバラエティに富んだものとなります。さらに今回は企業でお勤めの方々を外部講師としてお招きしました。企業人から見た映画の解釈を通して、企業人としての経験、現在の企業が目指す方向性、求める学生像などに関するお話を伺うことができ、視野を広げて考える機会、実社会についてより深く知る機会を履修学生に提供できます。
今年度前期は「キューティ・ブロンド」という映画(アメリカのブロンド女性が恋人からフラれたのをきっかけにファッションの世界から転身し弁護士を目指すというストーリー)を取り上げました。
今回の講師は、フォーラム21の早川正英氏(元:三菱商事勤務、現:「津々浦々」および「ヤマトシステム開発」アドバイザー)、長沼雅子氏(元:資生堂 R&D企画部 学術室長)にお願いいたしました。
授業に出席した学生からは以下のような感想や意見が寄せられました。
- 「前回と今回とゲストの方のお話を聞いたが、共通して出てきたことは『女性の自立』といったことだった。前回は男性の方であったため身近な女性に関するお話、今回は女性の方であったため、昔と今の女性の環境というテーマが似ていても異なった視点からのお話であった。」
- 「悪い意味で真面目になってしまっている世の中に屈せず、新しい意識が必要であるというお話から、付和雷同で周りに流されず自分の独自性をしっかり持ったうえで問題提起すること、社会に貢献できるような人材になるためにより一層努力することの必要性を感じた。」
- 「女性のキャリアは失ってしまうと再びキャリアを埋めるのは大変であり、周りの支援なしでは不可能だ。・・(中略)・・これからは女性も日本を引っ張っていく存在になれば良いなと思った。」
- 「私は今まで知識を身につけることが重要だと思っていたが、それに加え人柄・知恵を磨くことが大切ということを学んだので、知識だけでなく、知恵を磨いていきたいです。」
本授業を通して、学生は大学教員以外の社会人と出会い、社会の実情や「働く」ということ、キャリア形成、人生設計、人生で重要なこととは、などの多くのことを学び考える貴重な機会を得ているようです。
(倉住友恵・小林憲夫)