インタビュー
- 名前
- 高須 直子(たかす・なおこ)
- 出身地
- 神奈川県
- 担当科目
- 観光の英語/観光ガイドブック購読/観光文化入門Ⅰ・Ⅱ
Q1.専門分野をわかりやすく教えてください。
国際協力や社会的連帯経済が専門です。大学卒業以来25年近く、民間企業、政府系金融機関、国連で働き、いわゆる途上国の開発に携わってきました。私が働き始めた30年前と今は状況が大きく異なりますが、公平で平和で包摂的で持続可能な社会をつくるために必要な国際協力を模索し続けています。社会的連帯経済とは、市民が主導し、利益よりも人々の幸せや地球環境保全を優先し、協力、連帯、互酬性、包摂性、多様性、民主的で自主的な運営といった原則に基づく経済活動や経済のあり方の再考を促す運動を指します。これらの専門分野を生かし、これからを担う若者と共に、多文化共生や異文化理解の推進、公平で平和で包摂的で持続可能な社会づくりに貢献したいと考えています。
Q2.担当する科目(1つ)の特長についてわかりやすく教えてください。
観光ガイドブック購読という科目は、訪日外国人旅行者に英語で日本の文化や習慣、観光地の歴史的な背景を説明できるようになることを目指す科目です。私自身もそうですが、日本人以外の方に説明しようとすると、意外と日本の文化、習慣、歴史について詳しく知らないと気づくことがあると思います。将来どんな仕事につくとしても役に立つ教養を身につけながら英語で会話することを楽しむ授業です。
Q3.大学でのお勧めのスポットや過ごし方を教えてください。
着任したばかりなのでまだ中に入っていませんが、坐禅堂をできるだけ利用したいと思っています。おそらく他の大学にはない魅力ですね!
Q4.先生がこれまで経験した中で印象的な旅のエピソードを教えてください。
2008年から2010年まで赴任していたヨルダンに、両親と兄を呼んで1週間くらい観光地を廻りました。父は2021年に亡くなる直前、お寺の住職に戒名の相談をした際に、自分の人生で印象に残っていることを聞かれヨルダン旅行について話したそうです。数少ない親孝行ができた旅だったと思っています。私自身もワディラムという砂漠でのキャンプで見た圧倒的な星空は忘れられません。
ヨルダンのワディラムにて
Q5.最近読んだ本で印象的な本(1冊)とその特徴を教えてください。
本が好きなので、1冊に決められません! 情報とどう向き合ったらよいのか悩んでいる方には、山田圭一さんの『フェイクニュースを哲学する』岩波新書がお勧めです。森絵都さんの『カザアナ』朝日文庫は、こうなったら大変という近未来の日本の観光像がユーモラスに描かれています。そして、私自身が共編著者の『これからの国際協力――私たちが望む未来のために』有斐閣もぜひ読んでください!
Q6.高校生へひと言メッセージをお願いします。
今はまだ、漠然とした夢や理想でよいと思います。周りを気にせず、自分の好きなこと、関心があることを追い求めていってください。