ゼミ論文の公聴会を今年も実施しました
2025/02/12
私が担当する専門ゼミの4年生は、毎年1月にゼミ論文の公聴会を行います。行政の公聴会と違い、大学の公聴会とは学位論文を公開形式で審査することです。ゼミ論文は学位論文ではありませんが、論文を書かないと必修科目の後期ゼミの単位が取れず、卒業できません。
私がゼミ論文の公聴会を行うのは、学外の人を論文の想定読者にすべきという考えだからです。論文は書き手の学生と審査する教員だけが理解できればよいというものではありません。学外の人が読んでも、後世に読まれても、だれが読んでも理解でき、思考の歩みに納得できるように書かねばならないのが学術論文です。
それに、頑張って1万字を超える大作を書いたのですから、ゼミのメンバー以外に1人でも多く研究内容を知ってもらいたい。そしてゼミの外の視点から質問や意見をいただくことが、自分の研究について新たな気づきにつながると考えています。
今年度は1月10日に実施しました。超大作の論文を10分程度のプレゼンにまとめることで、プレゼンテーション力もさらに伸びたのではないかと思います。
(石田かおり)