現代社会総合講座 前期①
2024/12/10
人間関係専攻では「現代社会総合講座」という、1つの映画を素材に、専攻の教員と企業の一線で働く方が分析・発表し、学生と議論するユニークな授業があります。普段はなかなか出会うことのできない時代の先端を走る企業の方が、どのような考え方をするのか、それを通じて社会で何が起こっているのかを知ることができるのも、本授業の魅力といえるでしょう。※
今回は講師として、森本典繁様(日本アイ・ビー・エム株式会社副社長執行役員 最高技術責任者 兼 研究開発担当)にご講演いただきました。映画に登場するHALに関連したAIの展開について、日本アイ・ビー・エム株式会社の歴史や豊富な事例と共にご紹介・説明いただきました。
電卓が登場する以前、宇宙飛行士が実際に使っていた「計算尺」もご用意くださり、学生たちは興味津々! アナログから現代に至るまでの背景や今後の科学技術について学んだ学生たちは、ますます未来に希望をもったようです。
森本先生、貴重なご講演をありがとうございました。
参加学生のコメント
- AIは急に進化したと思っていたが、実はずっと前から活躍していたと知りました。
- 宇宙での生活は、最新テクノロジーよりアナログの方が便利な場合があると知りました。また「人間が考えることは実現可能なこと」と本講義を通し改めて痛感しました。
- 人間とAIのWatsonがディベートしたときの話が一番印象に残りました。タイムラグなく人の話に意見を言えることに驚き、現実でも映画のようなAIが登場するのも遅くはないのではと考えました。
- 「HALの実現は可能か」という問いに対して、何か分からないものを作れるはずがなく、意思を持ったAIができないのも、そもそも意思を定義できる人がいないから難しいという話に納得しました。コンピュータが進化するほど消費電力を加速させることについて、AIと電気の大きな結びつきがあることを知ることができました。
- とても貴重なお話を聞けた機会でした。AIと人間で早押しクイズやディベートを行う動画はとても興味深かったです。また、ドラえもんの秘密道具がどんどん実現されており、AIや科学技術の進化を実感しました。この先の未来がどのようになるのか楽しみです。
- 講師の先生が、子どもの時代に夢見ていたことや現実ではなかったことが、大人になって現実になったり、実際に自分が作る立場になっていたりするという事実に、未来への可能性を感じました。まだ当時の夢のままのものもあるので、これからどのように現実になっていくかがとても楽しみです。
(小菅清香)
- ※ 「共創文化学部 人間関係学科」の前身となる「人間文化学類 人間関係専攻」のカリキュラムについて紹介しています。