現代社会総合講座 前期②
2024/12/10
人間関係専攻では「現代社会総合講座」という、1つの映画を素材に、専攻の教員と企業の一線で働く方が分析・発表し、学生と議論するユニークな授業があります。普段はなかなか出会うことのできない時代の先端を走る企業の方が、どのような考え方をするのか、それを通じて社会で何が起こっているのかを知ることができるのも、本授業の魅力といえるでしょう。※
今回は講師として、古田 貴様(三井不動産株式会社 執行役員 DX本部長)にご講演いただきました。ご自身が大のSFファンとのことで、独自の映画分類をもとに本映画をさまざまな観点から考察くださいました。圧倒的な映画への熱量と情報量に、学生も「見たいSF映画がたくさん!」と大興奮。いま現在、AIや宇宙がビジネスとしてどのように展開されているかといったお話も伺え、SFや宇宙を身近に感じる講演でした。
古田先生、貴重なご講演をありがとうございました。
参加学生のコメント
- 私はSF映画がとても好きですが、SFの中でも分類が4つに分けられていて、自分はどの分類が好きか気になりました。
- お話を聞いたことで観たい映画がたくさん増えて、ワクワクしました。今までSFに着目して映画を探したことがなかったのですが、いざ探してみるととても数が多く、ハードSFからSF純文学までと幅が広いことに驚きました。他には、人間の脳や体の仕組みを解明することがAIの発展にも大きく関係していることが分かりました。
- 私もSF作品が好きでよく見るので、聞いていてとても楽しかったです。AIに対して感情を持つのが正解か、持たせないのが正解であるかはとても難しい問題であると、改めて感じました。作品の中での人間とAIとの感情のやり取りが現実でも行われるようになったら、お互いにどのような反応が起きるのかも見てみたいと思いました。
- 弱いAIほど共感しやすく愛情が入りやすいというのには納得したし、それが良いことなのか、ある程度壁を作るべきなのか答えを今すぐ出すのは難しいと感じました。SFはそのような曖昧な感情を上手く取り入れ、表現していて興味深かったです。
- 私は講義を通して、AIと人間とは互いに補い合うように共存できる未来が来てほしいと思いました。計算能力や速さ、正確性が求められる仕事や単純作業はAIが、想像(創造)力が求められる仕事は人間が担って協働していけたらいいなと思いました。
- 三井不動産株式会社には、宇宙ビジネス・イノベーション推進部というものがあると聞き、すごく興味を持ちました。SF映画だけではなく多くの企業にも宇宙が関連していると学びました。
- 不動産の会社も宇宙ビジネスに参加していることを知って、今、宇宙は多くの人が注目するものであることを改めて感じました。月面基地に人が住み始めるかもしれないという2040年代が想像よりも近く驚きました。遠く感じている宇宙がいつか当たり前なものになっていくのかなと不思議な感じがしました。
(小菅清香)
- ※ 「共創文化学部 人間関係学科」の前身となる「人間文化学類 人間関係専攻」のカリキュラムについて紹介しています。