国際日本学科(設置届出済)オープンキャンパスが7月28日に開催されました。ハイライト! 体験授業 「アニメから読み解く日本文化」

  • スムーズな司会進行でした

2024年7月28日(日)のオープンキャンパスでは、山本元隆(やまもとげんりゅう)先生に、「アニメ作品に秘められた文化的メッセージ」をテーマとした体験授業をご担当いただきました。山本先生は現在、話題豊富な説話文学『続沙石集』を通じて、多種多様な日本文化の「心」を探究していますので、ぜひ本学ホームページもチェックしてみてください!

いまや、世界的に人気を博している日本のアニメですが、その中に日本文化がどのように根づいているのでしょうか。体験授業は、『鬼滅の刃』に出てくるキャラクターや台詞を取り上げながら進みました。両親を含め多くの人間を殺した蜘蛛の鬼、累の臨終時に、霊魂となって現れた両親と塁との会話の中に「父母恩重経」の主要な思想が生きていることを、丁寧に解説してくださいました。

自らの悪行を後悔し、地獄に落ちることを覚悟した塁(子供)に対して父親がかける「一緒に行くよ地獄でも」には「もし、子のために、止むを得ざることあれば、みずから悪行を造りて、悪趣に堕つることを甘んず」「おのれ生ある間は、子の身に代わらんことを念い、おのれ死に去りて後には子の身を護らんことを願う」という経典の中で説かれた父母が子を思う恩徳が確認できます。

また、海外(特に台湾)からみた、『鬼滅の刃』に根づく仏教精神についても言及され、非常に興味深いお話をしていただきました。

共創文化学部国際日本学科の特色として、「現代日本文化を海外の価値観や仏教を含む普遍的な価値から見たらどのように映るのか」ということの探究が挙げられます。今回の体験授業は、まさにその視点を余すところなくお見せすることができたのではないでしょうか。

次回8月10日(土)オープンキャンパスの体験授業は、「日本のマンガ、アニメの中の外国文学―英語圏文学を中心に―」というタイトルで、松山響子先生にご担当いただきます。 今回の体験授業のテーマが「アニメからみる日本文化・仏教文化」だとすれば、次回の体験授業は「日本のマンガ・アニメは英語圏文学でどのように受け入れられ、改変されているのか」と捉えられるでしょう。ぜひ、ご参加ください!

文責:工藤 俊・木内 英実

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