【授業紹介】「創造と流行の研究」
2013/09/13
本講義は芸術作品の裏に隠れた真のメッセージを読み解き、その研究内容を発表しながら学ぶアクティブラーニングの形態で行っています。著名な作品の制作過程を分析することで、今まで知らなかったことが見えてくることがあります。1枚の絵には作者のメッセージが込められていますが、ときには誤解された解釈も存在します。たとえばレンブラントの絵画「夜警」のように、長いあいだ専門家の見方が間違っていたと後でわかったものもあります。授業では芸術作品の創造の裏に隠された真実を探り、作品に潜んだ作家の本当のメッセージをひも解きます。それを個人やグループで調査、発表しながら、総合的教養力や豊かな感性の育成を目指します。
履修生の感想
- この授業は、座って講義を聞いているだけではなく、調査や発表で自分も積極的に参加するアクティブラーニング型でした。最初は慣れない発表などが心配でしたが、個人発表とグループ発表の両方があるので、そのなかで新しい発見や気づきも多く、自分から積極的に学ぶ習慣がつきました。
- 多くのことを学ぶことができて、とても満足しています。ネットで簡単に得られる情報を発表するだけでは学びにならないことに気づき、図書館にも通って勉強しました。こんなに自分から勉強したのは初めてです。この授業は遅刻、欠席をしてはもったいないと思いました。情報をただ受けとるだけでなく、自分で整理し直して発表することで、深く調べることの重要性や、人前で話す自信もつきました。
- 授業を受けてとても多くのことを学ぶことができたと思います。有名な作品や作家について、自分が知らないことばかりだったと思い知らされました。制作の背景を調べることで、興味のなかった作品を好きになれたり、作家を勝手に誤解していたこともわかったりしました。今まで私は、美術館に行っても特に深く考えずに展示作品を見てきましたが、これからは作家の心情や置かれた環境、時代背景なども意識してもっと深く見ようと思いました。
この講義に登場した有名な絵画と、それを描いた作家の写真です。どれも歴史に名を残す芸術家です。あなたは何人わかりますか?
※答えはページの最後にあります。
答:1段目左から:フィンセント・ファン・ゴッホ、アルフレッド・シスレー、2段目左から:ジャン・フランソワ・ミレー、アルフォンス・マリア・ミュシャ、3段目:ウジェーヌ・アンリ・ポール・ゴーギャン、4段目左から:黒田清輝、クロード・モネ。
(渡邉光章)