リレーコラム「私の4年間」 / 「言いつくせない4年間」 赤星絵理

私は大学に入学した当初は、書籍関係のことを学びたいと考えていました。
その考えが変わったのは大学2年生のときです。先生からの誘いで、学内で行われるサッカー教室の記録撮影と動画の編集をしました。最初はやってみようかなという興味本位からでしたが、映像を編集していくなかで試行錯誤することが楽しくなり、こっちもいいなと思うようになりました。それからは興味のおもむくまま、やりたいと少しでも感じると手を出していきました。
全部ではありませんが、ほとんどのことを完成までできたと思います。進めなくなると、やめたり投げ出してしまったりした私が最後までできたのは、友人たちのおかげです。「いいね」の言葉だけでなく率直な意見をもらったり、言い合えたりしたからこそ最後までできたのだと思います。

3年生のとき友人に誘われ、オープンキャンパススタッフに参加しました。人付き合いが苦手な私にとって、来校した高校生の方々に大学や学科のいいところが伝えられるかとても不安でした。同じスタッフの人たちや先生、職員の方々に支えてもらい、やり遂げることができました。人と話すときの心得、マナーなどの講座もあり、人とのコミュニケーションが好きになりました。成功と失敗の繰り返しのなかで多くを学びました。

卒業制作では、友人と一緒にゲームを作りました。3年生のときに聞いた友人の夢をもとにしたもので、ずっと形にしたいと思っていたものが1年経って現実になりました。私はシナリオとホームページの制作を担当しました。現在、そのゲームは配信され、某動画サイトで多くの人たちに遊んでもらっています。見るたびに、にやにやと笑ってしまいます。
大学に入学したとき、やりたいと思っていたことと違うことをやっていますが、後悔はまったくありません。それよりも、やってよかったと言えます。
私は大学生活4年間のなかで、自分自身が成長し変われたと胸を張って言うことができます。

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