002: 快挙!住空間ecoデザインコンペティションで3名の学生が入賞!
2014/09/19
2014年度前期3年のインテリアデザイン授業で取り組んだ「住空間ecoデザインコンペティション-Real Size Thinking-」(クリナップ株式会社、積水ハウス株式会社、東京ガス株式会社 他協賛)で、2次審査に進んだ3名の学生全員が入賞を果たしました!
一次審査を通過した3人の学生は、夏休み中の学外実習(インターンシップ)の大変多忙なスケジュールの合間を縫って、提案作品の改善とプレゼンテーション用パネルおよび縮尺1/10の詳細模型の制作に取り組んできました。2次審査では建築家・大学教授と協賛企業で構成された審査員の前で、プレゼンテーションと質疑応答が行われました。
残念ながら最終審査には残ることができませんでしたが、建築を学ぶ他大学の学生や大学院生らと互角に渡り合い、協賛企業賞1名、審査員特別賞2名の3つの賞を獲得するという快挙を成し遂げました! 11月に新宿パークタワーで行われる展示会に模型を出展し、授賞式が行われる予定です。
受賞した学生の感想です。
協賛企業賞(クリナップ賞) 作品名:「守 -ウチの寸志-」 3年 前田 真弓
- 赤ちゃんのころ、おじいちゃんおばあちゃんに入れてもらっていたお風呂。高齢者が増加する日本の未来にも続いていってほしい、という想いから、超高齢社会の日本において、浴室・脱衣所で起こるヒートショックからお年寄りを守ることのできるecoな空間を考えました。二次審査は授業で行うプレゼンとは異なり、初めての場所で、審査員や他大学・大学院の方々を前にとても緊張し、納得のいくプレゼンができませんでした。しかし結果発表後の懇親会で、審査員の大学教授や協賛企業の方々から御意見を頂き、学ぶことができました。ヒートショックを防ぐことのできるecoな空間を考えるのは難しく、とても悩みましたが、たくさんの先生方にエスキスをして頂き、ここまで来ることができました。
審査員特別賞(曽我部先生賞) 作品名:「通り雨」 3年 江口 優子
- 私は雨水を利用した『水が通る障子』を考案しました。和室と共に減りつつある障子を使って暮らしを楽しくするアイディアです。苦労したのは水の流れる仕組みです。水の特徴である”動きの変化”を活かすデザインを考えるべきであったのに、見た目から決めてしまったために結局解決しないまま二次審査に挑んでしまいました。構造のディテールも、実験をしなかったために本当に出来るのかという不安が残ったままであったし、今回は本当に反省すべき点ばかりでした。しかしこうやって大学以外の場でアイディアや可能性を評価してもらえたことや、たくさんのアドバイスをいただけたことは、間違いなく今後の糧になると思います。また、日頃から友人とも意見を交換し合うことの大切さも学びました。
審査員特別賞(田淵先生賞) 作品名:「安ら木の壁」 3年 立川 静香
- 初めてコンペティションに応募させて頂いたのですが、審査員特別賞を頂けるなどと思ってもいなかったのでとても嬉しかったです。現在の形に至るまでかなり試行錯誤しました。今思えばその過程がなかったらここまでたどり着けなかったと思っています。2次審査ではたくさんの審査員の方々からお言葉を頂き、作品に対する批評だけでなく、自分の考えの伝え方などご指導頂きました。このコンペティションに参加し、大変貴重な体験ができたと思っています。この作品をさらにブラッシュアップさせるのはもちろん、いつか実現させたいと思っています。夏休みにも関わらず、ご指導頂いた先生方には感謝しています。
デザインコンペに挑戦することは、通常の授業のように与えられた課題を制作・発表して講評を受けるだけでなく、自分の考えが社会にどのくらい通用するかを試すことができる、とても有意義な機会となります。そのためには授業時間以外の作業などの努力が不可欠ですが、それによって得られる成果は計り知れないものがあります。惜しくも今回の審査に進めなかった学生達も、3名の活躍振りと、コンペ後に発表される審査コメントや他大生の作品からも、たくさんのことを学ぶことができると思います。
住空間デザイン学科では、これからも産学連携課題「コマジョリノベ」を始めとする、社会とのつながりを視野に入れた、さまざまな取り組みを積極的に進めていきます。
住空間デザイン学科准教授 佐藤勉
これまでの経過はこちら(住空間ecoデザインコンペティション概要掲載)