わらの家づくりをしてきました。
2013/05/10
(榎本 文夫)
日本でオーガニックコットンの普及活動をしている渡邉智恵子さんが主催する「わくわく・のびのび・えこども塾」において、東日本大震災被災地の子供たちと共に自然の中で衣・食・住について体験的に考える「ブーフーウー わらの家づくり in 小諸エコビレッジ」が行われ、ゴールデンウィークに学生と一緒にわらの家作りのお手伝いをしてきました。
このプロジェクトの目的は、東日本大震災で家族や友達を失い、生活環境の大きな変化や放射線への不安におびえ、震災以降様々な制約やストレスを抱えながら生活している福島の子ども達の「生きる力」をはぐくむこと。すなわち、生きていくための原点である「衣・食・住」について、大自然の中で思いきり身体を動かして学ぶことで、自分自身が無限の可能性に満ち溢れ、どんな環境や困難な状況の中でも「自分の夢を実現できる」「みんながこよなく愛してきた古里をもう一度蘇らせていく力になれる」と身体で感じてもらうことにあります。(プレスリリース資料より)
会場となった小諸エコビレッジは、自然と共生し環境に配慮した持続可能なくらしの実現を目差し、都市と農村の交流拠点としてライフスタイルの実践と学びの場を提供する事を目的に、前出の渡邉さんが運営しています。わらの家も極力地域の自然素材を使い人の手による原初的な方法で作るため、私も自分が縄文人だったらどう作るか,とイメージしながら作業を進めました。駒女チームは学生5人で参加し、主に子供たちでは難しい屋根のわら葺き作業を担当しました。彼女たちにとっては初めての作業とはいえ、授業でいろいろものづくりを経験しているのですぐに慣れて順調に葺き終えることができました。また、廃材を使って小屋のベンチや、オーガニックコットンのカバーに干しわらを詰めたクッションなどをつくりました。
今回わたしたちは、わらの家づくりのお手伝いということで参加したわけですが,このプロジェクトには、被災地の子供たちやサポートするボランティアを含め総勢90名近い人が関わる大がかりなもので、当然期間中の衣食住に関わる様々な仕事がある中で、このような活動経験がほとんどない学生たちが、主体的にそれらにどのように関わっていけばいいのかという戸惑いなどもあり、大勢の子供たちやボランティアの人々との関わりの中で多くのことを学んでくれたようです。
子供たちと一緒に作ったわらの家は、みんなの投票により「ブーの家」と名付けられました。今後も、木の家や石の家などを作ってここにブーフーウー村を完成させる予定です。
近くに行かれた際は,是非お立ち寄りください。