カナダでのインターンシップ「JEICプロブラム」に参加して

国際文化学科4年の松井里奈さんは、JEIC(JTB Educational Institute of Canada)の研修に参加した20大学、100名以上の学生の中から、唯一人「2013年度年間優秀学生賞」(Good Performance Award) を受賞し、表彰されました。

国際文化学科4年 松井 里奈

私が大学3年生の夏にカナダでの海外インターンシップに挑戦しようとした理由は3つあります。1つは、6か月留学を経験した後に、自分の英語力を維持する為の目標を設定しておくことで英語力を保つこと。2つ目は、海外で働く体験をしてみたいという興味が6か月留学を通して膨らんだため。そして3つ目は、自分が半年間で培った英語力を、何かしらの形で活かし、試してみたいと思ったからです。

カナダのバンクーバーでのインターンシッププロブラムは2週間という短いプロブラムではありながら、毎日がとても充実していました。

  • JTBカナダ支店で実務研修を受ける松井さん
    JTBカナダ支店で実務研修を受ける松井さん

はじめの1週間は、観光に関わる基礎英語授業を受け、ホテル、アミューズメント、レストランなどの観光ビジネスに関係する各部門を訪問し、現地で働いている方々から直接仕事の話をお聞きし、観光ビジネスについて視察しながら学ぶという貴重な体験をさせて頂きました。この1週間で、観光業が幅広い部門(レストラン・アミューズメント・ホテル等)と密接に関わっていることを知る機会を与えて頂きました。

2週間目は、実際にJTBのカナダ支店において実務をさせて頂きました。私は、日本に関わる部署に配属になり、特に日本からカナダにお越しになるお客様の飛行機のフライトをチェックしたり、ツアーや移動手段でお客様が利用されるバスの手配をしたり、学生旅行の書類に間違いや記入ミス、記入漏れがないかなどを確認する作業もしました。後半には、今後新しく企画されるツアーで利用可能なバス会社の情報をリサーチする作業など、幅広い仕事に携わることができました。

  • JTBカナダ支店前
    JTBカナダ支店前
  • JTBカナダ支店看板前
    JTBカナダ支店看板前

オフィスワーク自体が初めての体験だったので、とても緊張しました。また日本人のスタッフしかいない部署でありながらも英語と日本語が飛び交う環境に少し困惑しましたが、1週間の研修が終わる頃には、「もっと自分にできる仕事はないかだろうか」、「もっとここで仕事をしてみたい」というような前向きな気持ちになったことを覚えています。

  • 研修日当日、それぞれの配属部署に分かれる前に英語で自己紹介
    研修日当日、それぞれの配属部署に分かれる前に英語で自己紹介

この実務体験は、ニュージーランドでの留学中に感じた「多様な価値観を受け入れる大切さ」を改めて気づかせてくれる機会にもなりました。国籍が異なれば、母語・文化・宗教・考え方が異なり、英語という共通言語を介してでさえも、お互いを理解し合い、納得してもらうことには想像以上に時間がかかります。JEICプロブラムでの実務は1週間という短い期間でしたが、日本から遠く離れたバンクーバーで、日本人と他国の人達が同じ目的、ゴールに向かって共存している環境に身を置くことで、リアルなグローバル空間を体験しているという実感がありました。言語の壁だけでなく、その先にある異なる価値観やバックグラウンドという壁を乗り越えて仕事をしている人達と出会え、その環境に飛び込んだことで自分自身の視野がさらに広がり、海外で働くことや生活をすることに対して、より強い想いが膨らみました。

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