7月12日(土) 体験授業 カウンセリングってどんなこと? (臨床心理学)

吉野菜穂子

本学科専任講師の吉野菜穂子先生(臨床心理士)が「カウンセリングってどんなこと? 」というテーマで体験授業を行いました。

駒沢女子大学の健康栄養学科では、身体は勿論のこと、こころの面にも配慮することのできる管理栄養士の育成に努めています。今回の体験授業では、心理療法ではなく栄養指導としてのカウンセリング場面を一部とりあげ、相談に訪れた人(クライエント)のこころの面に配慮するということについて考えてみました。
「こころの面に配慮する」と言われても、こころは目に見えないため、どのように関わることがクライエントのこころを支えることにつながるのか分かりにくいと感じる人も少なくないと思います。そこで今回は、クライエントのこころの状態を身体の状態に置き換えてイメージし、どのような関わりが可能であるか、とくに「言葉」に着目しながら説明を行っています。しかし、体験授業は時間が短いため、クライエントの理解にいたるプロセスやイメージについて詳細に説明できていないことをあらかじめお伝えしておきたいと思います。大学における実際の講義では、クライエントの言葉や態度、その場の雰囲気、支援者の自身のこころの状態などをより丁寧に拾い上げ、クライエントのこころの理解につなげていきます。
こころとの関わり方や理解は唯一の答えがあるわけではありません。クライエントとの関わりの中で変容し深められていくものだと思います。今回の体験授業が、管理栄養士を目指されているみなさんにとって、クライエントのこころも含めた支援について考えるヒントとして役立てていただけたら幸いです。

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