心理学類は、2018年度入学者から公認心理師養成のカリキュラムに対応します。
2017/12/11
2017年9月15日に公認心理師法が施行され、2018年度から大学および大学院での公認心理師の養成がはじまることになりました。公認心理師とは、長らく実現が期待されていたわが国初の心理職の国家資格です。公認心理師を取得することで、病院などの保健医療分野、学校などの教育分野、児童相談所や福祉事務所などの福祉分野、矯正施設などの司法分野、会社などの産業分野などで活躍することが期待されています。
すでに『大学案内』等でお知らせしてきましたが、心理学類は、2018年度入学者から公認心理師養成のためのカリキュラムに対応いたします*。幸い本学では、前身である人文学部心理学科において心理学の関連領域の授業を数多く用意しており、開講科目については大きく変更する必要はありませんが、公認心理師養成に必要とされる科目が多岐にわたるため、現代心理学コースと臨床心理学コースからなるコース制を取りやめ、より柔軟なニーズに応える体制にしていくことにしました。これにより、自分の興味を中心に履修し社会の中でさまざまな形で心理学を活用していきたいという人から、心理的援助の専門的な仕事に就くために公認心理師を目指す人まで、個々のニーズに沿った学修が可能になります。
また、公認心理師を目指す人には、本学の大学院(臨床心理学専攻)に進学して必要な科目を履修することで、公認心理師国家資格の受験資格を得るという道が開かれています。本学大学院は、臨床心理士資格認定協会から第一種指定校の認定を受けており、数多くの臨床心理士**を育成してきました。今後も大学院修了とともに臨床心理士の受験資格が得られますが、2018年度以降の大学院進学者は、それに加えて必要な科目を履修することで公認心理師の受験資格も得ることができるようになります。心理学類+大学院(臨床心理学専攻)の一貫した「駒女」の心理学教育を通して、現場のニーズに的確に応えるための基礎力と実践力を修得してください。
- * 現在、心理学科に在籍している在校生は、関連のガイダンス等でご案内しているとおり、科目の読み替えによって対応することができます。
- **臨床心理士は、臨床心理士資格認定協会が1988年から実施している臨床心理学にもとづいた心の支援を行なうための専門的資格です。すでに3万人を超える臨床心理士が、医療や教育、福祉などの場で活躍しています。