005: 基礎ゼミⅠ「日本のくらし」課題報告
2014/07/29
担当教員:太田・佐藤・茂木
基礎ゼミIのグループ課題「日本のくらし」では、小金井市の「東京都立江戸東京たてもの園」を見学し、その記録をまとめ、プレゼンテーションを行いました。
見学日は快晴の下、9つのグループに分かれ、事前に下調べした建物とその内部を調査し、写真やスケッチなどの記録をとりました。また案内ボランティアの方々から、建物の特徴などの示唆に富んだ説明を受けることもできました。
この課題を通して、グループワークによる調査・研究・発表の基本を学びます。また実際の建物を訪れることで、住空間デザイン学科の学びの基本となる、建物とインテリアおよびくらしの中のさまざまな生活道具に触れ、学科の学びへの関心をより一層深めてもらうことも目的としています。
課題を通して得た感想を学生に語ってもらいました。
「明確な目的意識をもって課題に取り組む」 住空間デザイン学科1年 小川 瑛美
- 見学の際は、あらかじめグループで決めていたテーマに関連するものを中心に見学しました。また、写真で記録するだけでなく、実際にその空間にいることで感じたことなどもメモしながら見学を行いました。グループワークを通しては、発表の際にグループで決めたテーマに沿って、個々のサブテーマを関連させながら、簡潔に伝わるようなプレゼンテーションにするのに苦労しました。住空間デザイン学科では、授業でプレゼンテーションをすることが多いため、自分だけでなく他の同級生の考え方や感じ方を知ることができます。そのためモノの見方の視野が広がり、自分が何かを制作するときも明確に目的意識をもって取り組めるようになりました。
「グループワークの苦労から得た気付き」 住空間デザイン学科1年 佐々木 碧衣
- 昔の建物の構造や照明などから当時の暮らしも同時に学べ、大変貴重な体験でした。各班で調べるポイントは違いましたが、建物に入る度に、建物の形や台所での料理の仕方、照明の形など、時代ごとに変わっていく生活を、身をもって感じることができました。私達の班は『照明』『窓』『キッチン』について調べ、和の建物、洋の建物、和と洋が混ざった建物など、どの建物も異なる特徴がありました。途中でテーマが変わりそうになったり、意見が分かれそうになったりなどの苦労がありましたが、そのおかげで気づいた点も数多くあったと思います。他の班の発表を見ていても、同じテーマでも見るポイントは違って発見がたくさんあり、今回学んだことが、今後のインテリア課題に少しでも参考に出来たらなと思いました。実際に目で学び・感じる事ができ、凄く刺激をもらった体験でした。この学科は3年生から専門コースに分かれるので、入学時に建築系かインテリア系か迷っていても、最初の2年間でたくさんの知識を得られるのがとても良いです。1年の基礎の勉強を大切にし、自分のものにしていきます。
「普段の生活を新たな目線で見る」 住空間デザイン学科1年 樋渡 明日香
- 江戸東京たてもの園での見学は、住空間デザイン学科にいる上でとてもいい経験になったと思います。たてもの園には江戸時代後期から昭和時代までの古くからある建物が並んでおり、内部の家具などが細かく再現されていてその時代にタイムスリップしたような感覚に陥りました。住宅などの中に入ることができるので、当時の生活者目線でその家の利便性などについても考えることができました。また、その後のグループワークの授業では、個々で活動するのではなくチームで活動するので、各々の授業の合間を縫って話し合う時間を合わせるのに苦労しました。グループワークにおいて時間を有効活用することとチームワークはとても重要だと実感しました。この学科では様々な授業を通して普段の生活を新たな目線で見ることができると思います。