国際文化学科学生の休暇の過ごし方 No. 3 —学生ボランティア卒業の春—

卒業式を待つばかりの3月初め、国際文化学科4年生の田口晴菜さんは、3年間続けた稲城市立稲城第二小学校の放課後スポーツ教室ボランティアの最後の日を迎えました。

「小学校でのボランティアが終わってしまうので、是非見学に来てください」との連絡を受けて、小学校に向かいました。体育館には、スポーツ教室指導の田口先生、稲城二小の萩原先生、小学生のお母様方そして田口さんが、授業を終えて体育館に三々五々やってくる小学生を迎えていました。

この日のスポーツ教室では、ランニング、軽い準備運動の後、「ソフトバレーボール」の試合を行いました。レシーブは足を使っても良いというこの種目で、球技があまり得意ではないという生徒も、次第に得点をあげるようになっていく様子に、体育館にやってきた小学生たちも盛んに声援を送っていました。

実は、田口さんはもともとスポーツが苦手で、スポーツ教室を手伝うボランティアを始めるのに迷いがあったそうです。それでも、先生方そしてお母さん方がいつも優しく接して下さり、田口さんの言うことを子供たちが素直に聞いてくれて、仲良くもなれたので、このボランティアを長く続けることができたそうです。

1年生の時から教育補助ボランティアを始め、4年間、ほぼ毎週稲城二小に足を運んでいた田口さん。ボランティア最終日は、ボランティアスタッフ、そして仲良くなった子供たちとの別れが本当に寂しかったようです。

卒業を前にして彼女は後輩たちに次のようなメッセージを残してくれました。

「私はこの小学校ボランティアの他に、稲城市でのボランティア、サッカー教室のボランティア、ホテルと旅行会社でのインターンシップ、学内ではオープンキャンパススタッフ、入学式スタッフと、在学中色々な活動をしてきましたが、まだ他にもチャレンジしておけば良かったのでは、と今になって思っています。後輩の皆さんには、学生の間でしかできない事に対して貪欲になってほしいと思います。」

さて、先日、田口さんが去ったスポーツ教室の方から、「晴菜ちゃんは本当に良くやってくれました。またあのような良い学生さんを是非、駒沢女子大から送って下さい」との連絡がありました。そういう訳で、田口さんの後継者を只今募集中です。

国際文化学科教授 臼井 実稲子

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