臨床心理学専攻主催のワークショップが開催されました

本学大学院臨床心理学専攻が主催するワークショップが、9月15日(木)に開催されました。このワークショップでは二年に一度、本学大学院仏教文化専攻に協力いただき、仏教と心理学の接点に焦点をあてたテーマを取り上げています。今回は「仏教における心の問題~苦しみに向き合う思想~」と題し、研究科長の安藤嘉則先生に講義と坐禅実習をご指導頂きました。

講義では、近年心理臨床の現場でも急速に注目を浴びている「マインドフルネス」の概念と、その源流である仏教の教えとの関係について、いろいろなエピソードを取り混ぜてお話しいただきました。とりわけ、「観音」とは「全身全霊かけて五感を働かせて相手を観、人々の苦しみの声を聴き、感じることである」というお話に、人の心に向きあう者として身が引き締まる思いがしました。

坐禅実習では、調身、調息、調心ということを教えていただきました。自らの心身を整えることがクライエント(来談者)を受け入れる基本でもあることを、改めて考える機会になりました。今回のワークショップを通じて、考えたこと、感じたことを、さまざまな形で今後の心理臨床の実践の中で活かしていきたいと思います。

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